スーパーの生鮮コーナーには、数多くの“魚商品”が並んでいる。例を挙げると、切り身、骨を抜いた「骨なし魚」や「骨取り魚」、さらには最近では、焼くだけで食卓に出せる「半製品」の魚もよく見かける。どれも便利で気軽に食べられるものだが、魚という食材のおもしろさや調理の楽しさを感じにくいもの。
一方で、東京・御徒町の「吉池(よしいけ)」や、新潟発祥の「角上魚類」が注目を集めている。いずれも新鮮さに定評があるスーパーであり、加工前の魚を買っていく客が絶えない。一から捌いて調理するような玄人志向の人は一定数存在するのだろう。

◆ブリの切り身は「大きいもの」を