能登半島地震やパリオリンピック・パラリンピックなど印象的な出来事が多かった2024年。SNS上でもさまざまな話題が投稿され、中には大きな反響となったものもある。2025年を迎える前の締めくくりとして、そんな話題となった投稿者にもう一度、話を聞いた。
2024年6月、小学生の男児が描いた動物の絵がInstagramに投稿された。
長男の宿題。4年生になってから自主学習がノートになりました。このノートは永久保存したいな。ライオンは8時間!ゾウとサメは4時間かかって描きました。空手もあってなかなか描く時間がとれない忙しい小学生。
このようなコメントとともに母親の高見まなみさん(@manami_takami)が投稿したのは、3枚の写真。ノートいっぱいに「ライオン」「アフリカゾウ」「ホホジロザメ」が描かれている。どの絵も躍動感があり、迫力満点! かつ陰影の付け方はとっても丁寧で、色の塗り方には繊細さを感じられる。
実はこの絵は、小学4年生の息子さんが自主学習ノートに描いたもの。リアルな動物たちの絵にユーザーからは「すご過ぎて目ん玉飛び出ました笑」「センスを感じます!」といったコメントが寄せられ、投稿は12月下旬までに14万件のいいねを集めている。
その後はどんな作品ができたのだろうか。まずはたくさんの絵を描いていた息子さんに、まなみさんを通して振り返ってもらった。
――前回の取材以降は、どんな動物を描いたの?コアラやコンゴウインコ、ユキヒョウ、レッサーパンダなどを描きました。――今年を振り返って、1番お気に入りの絵は?ライオン!迫力があるように描けました。
――来年「こんな絵が描いてみたい」というものはある?父から干支を描いてほしいと言われているので、挑戦したいなと思っています。
息子さんが小さな頃から絵や作品を投稿していたというまなみさん。母親としてどのように見守っていたのだろうか。投稿時の反響やお気に入りの作品について聞いてみた。
――まなみさんのお気に入りの絵は?最近のなかでは、オオヤマネコの絵がお気に入りです。――息子さんはどうやって絵の描き方を確立したの?絵の勉強はしていなくて、確立もしていません。常に今より上手に描けるように、自分で納得できる絵が描けるように、自分ひとりで試行錯誤しながら、自由に描いています。小さな頃から、とにかく絵を描くことが好きで、何かを目標にしているということはなく、ただただもっと上手に描きたいという気持ちで描いています。
――投稿時ここまで反響があると思っていた?まったく思っていなかったので、驚きました。親子で見てくださっている方が多くて、うれしいなと思いました。
前回の記事公開後(2024年7月)から絵は増え続け、ノートは2冊目に入ったという。自由にのびのびと絵を描き続ける、息子さんの成長が楽しみだ。(写真提供:高見まなみさん)