兵庫県知事に再選した斎藤元彦知事だが、混乱著しく県政どころの話ではない――。
斎藤知事とPR会社代表は、公職選挙法違反の疑いで刑事告発されている。代表が徹底的に雲隠れし、一切口を開いていない。
一方、斎藤知事“応援隊長”のNHK党の立花孝志党首は、公職選挙法よりも、亡くなった県民局長A氏のほうをいまだに糾弾し続けている。
立花氏は内通者からA氏の公用PCの中身を手に入れたとして11月29日からフォルダやファイルを公開。A氏と親密な関係だった可能性がある元県職員の女性の実名も公開した。
「PCの中身には〇〇写真館(実際は女性の名前)とか小説関係などというフォルダがある。立花さんは知事選のとき、ポスターに“自殺の真相”と銘打ち、A氏は『10年で10名以上もの女性県職員と不適切な関係を結んでおり、不同意性交等罪が発覚することを恐れての自殺だと思われる』と明記している。その後立花氏は、人数は7人で、女性とは不同意ではなかったことが分かったと明かした」(スポーツ紙記者)
12月2日にはこのA氏の私的データが流出した件で、斎藤知事は弁護士を含めた第三者機関の調査を検討すると明らかにしている。
「流れている情報が本物かどうか分からない。事実関係を確認することが大事だ」
斎藤知事はそう話しているが、ネット上では立花氏が公開したA氏のデータが“捏造ではないか”という目で見ている人も多いようだ。
それはA氏の公用PCに入っていたファイルが『一太郎』というワープロソフトで作成された拡張子「.jtd」などになっており
《官公庁では20年前から一太郎は禁止だ》
などという、もっともらしい指摘があり、“捏造説”の根拠の一つになっている。
だが、NHK党の副党首である丸山穂高氏は、12月1日に自身のユーチューブチャンネルで、
「役所のパソコンって一太郎入ってるんですよ」
と説明したうえで、
「最近みなさん、パソコンに一太郎って入れてます? 入れてないんですよ」
と話し、役所のPCだったからこそ、一太郎のファイルがあったのではないかと推測している。
「ブレインズテクノロジー株式会社というサイトを見ると、導入実績に兵庫県庁と明記されており、《一太郎やOffice等、全庁の膨大な文書ファイルの検索システムとして『Neuron ES』を導入》と書かれています。その他にも兵庫県のサイトの中には文書を『一太郎版』でダウンロードできるようになっているファイルもあるため、公用PCに一太郎が入っている可能性は非常に高い。だからといって“絶対に文書が捏造ではない”とか、“県民局長が自殺した原因がプライベートの発覚を恐れたから”などと確定できるものではありませんが……」(テレビ局関係者)
立花氏は世間を県民局長の話にフォーカスさせ、公職選挙法違反疑惑から関心を遠ざけたいという意図があるのだろうか……。ますます斎藤知事の周辺が“カオス”になっている。