東京大学の社会連携講座といえば、公共性の高い課題について民間企業などが東大に資金を提供して共同研究するために設置されるもの。特に医学部の講座は医学部附属病院内に設置され、最先端の研究ができるとあって、医療・薬品メーカーなどが共同研究者に名前を連ねる。
その講座のひとつである「臨床カンナビノイド学」で講座長を務める東大准教授と指導的立場の医学部教授が、共同研究者の法人代表X氏に対し、高額接待をたかったうえに現金を恐喝しようとしたとして騒動に発展している。
X氏が言う。
「この1年で接待額は高級ソープランドも含め約1500万円になります。さらに講座を潰されたくなければ『1300万円を持ってこい』と恐喝された。我慢の限界に達し、今年9月中旬、東大コンプライアンス通報窓口に通報するとともに、警視庁の所轄署に被害届を提出しました」
この講座は大麻由来の化粧品や製品が注目を集めるなかで、昨年4月にスタートした。研究は継続しているものの、X氏は戦う姿勢で、教授らと美容機器関連メーカーとの関係についても捜査当局に情報提供しているという。
両教授は取材に対し、「お答えできません」と回答。東大医学部久々のスキャンダルになるかもしれない。
「週刊現代」2024年11月30日号より
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