江別市で男子大学生が集団暴行をうけ死亡した事件で、札幌地検はきょう(2024年12月6日)にも交際相手の女ら2人を起訴する方針です。容疑者らが撮影した暴行中の動画には被害者に無理やり謝罪させる様子が映っていたことが新たにわかりました。ことし10月、江別市の公園で長谷知哉さんが集団暴行をうけ死亡した事件では、交際相手の八木原亜麻容疑者と川村葉音容疑者のほか、16歳から18歳の少年4人が、傷害致死や強盗などの疑いで逮捕されています。
これまでの捜査で容疑者らは暴行中の動画をスマートフォンで撮影していたことがわかっています。捜査関係者によりますと、動画の中で、一部の容疑者が長谷さんと八木原容疑者の交際を巡るトラブルについて因縁をつけ、無理やり謝罪させている様子が映っていたということです。その後も執拗な暴行を加え、死亡させたとみられています。八木原容疑者は調べに対し、「直接は加担していないが、ほかの容疑者が暴行する様子を笑ったり、あおったりした」という趣旨の供述をしている一方、川村容疑者は「自分も暴行している」という趣旨の供述をしていて、 川村容疑者と少年4人が中心となって暴行を加えたとみられています。また、容疑者らは犯行後に長谷さんの口座から現金12万7000円を引き出していましたが、捜査関係者への取材で一部は飲食や買い物などに使われていたこともわかりました。札幌地検はきょう(12月6日)にも八木原容疑者と川村容疑者を起訴する方針で、 より刑罰の重い強盗致死罪が適用されるかが焦点となります。