年賀状の受付が12月15日から始まります。しかし、年賀状を送る事をやめる=「年賀状じまい」が加速しているようです。
【写真を見る】1962年「発売日 郵便局に行列」1983年「プリントゴッコ大流行」…
南波雅俊キャスター:『年賀状離れ』『年賀状じまい』が加速しています。10月に郵便はがきの料金が63円から85円に値上がりしたのも大きな要因かもしれません。年賀はがきの発行枚数も減少しています。2004年のピーク時は44億5000万枚発行しましたが、2025年の年賀はがきの発行枚数は10億7000枚とピーク時と比べて4分の1以下になっています。
2024年、年賀状についてのアンケート結果です。【2024年の年賀状を出した41.8%/出さなかった58.2%】 年代でみると…・20~29歳:72.5%・30~39歳:65.8%・40~49歳:61.7%・50~59歳:50.8%・60歳以上:40%(アスカネット調べ)
いつ頃から年賀状を出さなくなったかというアンケート結果です。
【年賀状じまいいつから?】・2023年:30.5%・2~3年前:36.0%・4~5年前:10.5%・5年以上前:23.0%(年賀状はフタバ調べ)
企業でも「年賀状じまい」が進んでいるようです。早瀬鉄工所の池山真郎副社長に取材をしたところ、以前は約300枚書いていた年賀状を2023年は150枚に減らしたということです。さらに今回、2024年の送付分で「年賀状じまい」をするそうです。
池山真郎副社長は「全社的にペーパーレスを推進して時代の流れに合わせていく」といいます。
井上貴博キャスター:私は5年ぐらい前に年賀状を出さなくなりました。
元競泳日本代表松田丈志さん:私は2~3年前からプライベートの人たちに「年賀状じまい」をすると伝えています。年賀状が届いた友人に対してはLINEで返信をしたりしています。仕事関連の年賀状は2023年は10通くらい出しました。
ホラン千秋キャスター:送り先がわかるのはプライベートと地元の友人だけで、新たに知り合った人に住所を聞くのもどうなのかなと考えてしまいます。そうなると、どんどん減ってしまうのかなと感じてしまいますね。
南波キャスター:年賀状は郵便事業が始まった1871年からあったそうです。その後、年賀状の発売日に郵便局に行列ができたこと、1983年にプリントゴッコが大流行したこと、また年賀状の仕分けアルバイトの様子などがニュースになるくらい、年賀状が話題の中心にあったものでした。
元競泳日本代表松田丈志さん:子どもの頃、父親宛てに何百枚もの年賀状が届くと「お父さんお仕事頑張っているんだな」と誇らしい気持ちになりました。
南波キャスター:日本郵便は「はがきデザインキット」という年賀状アプリも提供しています。年賀状のデザインを選び、写真や文字を入力し、LINEなどのSNSに送れるというものです、2025年版はインスタグラムなどのSNSに投稿することで、複数の人たちに見てもらえる機能も追加されました。
さらに「年賀状じまい」の後、年始の挨拶はどのようにしているかというアンケートもあります。一番多いのはやはりLINEやメールが70.0%、その一方で挨拶はしないが25.0%、他にも直接会うが21.5%、電話やビデオ電話が10.5%という結果になりました。(年賀状はフタバ調べ年賀状じまいした人200人複数回答)
==========<プロフィール>松田丈志さん元競泳日本代表五輪4大会出場4個のメダル獲得JOC理事宮崎県出身3児の父