NHKから国民を守る党(NHK党)が29日、都内で定例記者会見を開き、立花孝志党首が質問をし続ける一部のネットメディア記者を退出させる騒動があった。
会見は複数の記者が参加していた。スタートから20分後に、Arc Timesの望月依塑子記者が質問し、立て続けに立花氏に問いかけた。続けて、同じArcの尾形聡彦記者が質問を続けた。
2人で約40分間を消費したところで、立花氏が尾形氏に「ちなみに裁判とかしたことあるんですか?」と逆質問。「ありますよ」という尾形氏に「訴状とか作ったことあります?弁護士さんとかに任せてる人の質問って、バカらしくて答えられないんですよ」と立花氏。尾形氏が「ちゃんと答えていただきたいんですけど」と応じると、立花氏は「じゃあ、これうちの会見なんで、そっちの番組やってるんでしょ。呼んでくれたら行きますよ。他の人たちの都合のために、あなたたち2人が来て、自分たち、カメラ回してるんでしょ。少なくとも営利目的でしょ。だから、行ってあげるよ。俺が1人で行くから、待ってよ。他の人もいるんだから」とついに質問を打ち切ろうとした。
それでも「あと、1、2問だけ聞かせて下さい」と継続する尾形氏に、立花氏は「もうお断りします。続きはArc Timesで」と場所と時間を変えて続けることを提案。尾形氏が「遮らないでください」と応じないと、立花氏は「もう遮ります。その代わり、呼んでくれたら、すぐにでも行きます」と手で制した。
会見に同席した斎藤健一郎参院議員も「何回も来てくれてる方も質問したいんですよ」と参戦し、立花氏も「あなたたちがお金稼ぐ場所じゃないんですよ」と通告。それでも話す尾形氏に「聞けないの?じゃあ、もう帰って。出てって。ここの管理権はこっちにあるんだから」とついに、立ち上がり「帰れ!何度も言ってるじゃないか。回答してるだろ。何分かかるんだよ、君の質問に。他の人たちの時間を確保するために、1時間でも2時間でも君のチャンネルに行ってやるって言ってんだから、待てよ!2時間くらい」と怒鳴った。
さらに「妨害ですよ、完全に。あと10カウントで退出しないなら衛士を呼びます。10、9、8、7…。退出しないんですね。衛視を呼びます」とカウントダウンで追い込むと、尾形氏はついに「退出します」と宣言。「するの?格好悪いね」と挑発する立花氏に「だって、あなた方が…」と返した。
「じゃあ、俺はあんたんとこ行かんで、ええねんな?」と問う立花氏に尾形氏は「来ていただかなくて結構です」と拒絶。「根性ないな。質問に答えてやるって言ってんのに」と告げ「早く帰れよ」と突き放すと、「帰りますよ」「帰ってないやないか。とっとと帰れよ」「それが脅迫だと思います」「だったら警察行けよ」「それも考えます」「考えるだけでしょ。いま110番せえよ」「質問の都合が悪いから…」「都合が悪かったら、なんであんたんとこのチャンネルに行くと言うてんのよ」と修羅場は延々続いた。
他の記者もしびれをきらし、尾形氏に「そうやって言うんだったら、行かないと。正当性保てないよ」と言い出す始末。立花氏は「あなたの番組に呼んでくれないなら、訴えるよ」と通告した。