ハロウィーン本番の31日、東京都渋谷区のJR渋谷駅周辺では、多くの警察官や警備員が警戒に当たった。
昨年に続き、区が「来ないで」と呼び掛けたこともあり、仮装した人は例年と比べまばらだった。
渋谷区はトラブル防止のため、渋谷駅周辺での夜間の路上飲酒を禁止する条例を制定。今年も長谷部健区長が「ハロウィーン目的で来ないで」と訴えた。駅周辺は午後6時ごろから徐々に人が増え始めたが、大きな混乱はなかった。
ウサギの格好をした20代の本田桂一さん=中野区=は「一度渋谷のハロウィーンに来てみたかった。酒を飲まないなどのルールを守って楽しみたい」と笑顔を見せた。
渋谷センター街で中華料理店の店長をしている君島勝さん(54)は「数年前は店の前に仮装した人がたむろして大変だった。以前と比べると人が減って良かった」とほっとした様子だった。
昨年は多くの人が集まった新宿区歌舞伎町でも、今年から条例で夜間の路上飲酒が禁止されたほか、来訪自粛も呼び掛けられたため、仮装する人は少なかった。
飲食店従業員の中村夏希さん(19)=神奈川県藤沢市=は「去年はもっとたくさん人がいた。規制ばかりだと、何か物足りない感じ」と残念そうだった。