松本信用金庫(長野県松本市)は29日、浅間温泉支店に勤務していた職員が、顧客から預かった計約3950万円を着服していたと発表した。
職員は28日付で懲戒解雇処分となった。同信金は刑事告訴を準備している。
発表によると、職員は2019年5月~24年10月、顧客の預金を無断で解約するなどの手口で着服を繰り返した。不審に思った顧客から先月申し出があったことで事態が発覚。職員は内部調査に対し、着服を認めた。生活費や遊興費、借金の返済などに充てていたという。被害にあった顧客は6人で、今後全額補償するという。
職員の年齢や性別、具体的な手口、同支店以外での勤務歴については明らかにしていない。同信金は「信用を第一とするべき金融機関として、深く反省している。被害に遭われたお客様に心から深くおわび申し上げる」としている。