大学進学を機にひとり暮らしを始める者は多いが、何かと誘惑が多いのも事実。学業そっちのけで遊び惚けて単位を落としまくった挙句、留年なんて話は珍しくない。
インフラ関連会社に勤める黒田尚人さん(仮名・35歳)は大学時代も実家住まいだったが、4歳下の弟は首都圏の私大に進学。実家から通える距離ではないため、大学から数駅離れた街のアパートでひとり暮らしを始めた。だが、それまで勉強一筋の真面目な性格だった弟にとって都会は刺激が強すぎたようだ。
「弟の預金口座の残高はわずか数百円で、財布の中には万札が3枚と5000円札が1枚入っていただけでした。裏切られた悲しさとあまりの情けなさに途中から母は泣いていました」