9月11日、58歳の誕生日を迎えられた秋篠宮妃紀子さま。お子さまたちへの思いなどに加え、ネット上で続くバッシングへの複雑な胸中を明かされました。
宮内庁が11日にホームページにアップしたのは、紀子さまが誕生日を迎えるにあたり寄せられた文書です。
最初に触れられたのが、9月6日に18歳の成年皇族となられた長男・悠仁さまについてです。
「長男の悠仁が誕生してから18年という年月が経ったことを感慨深く思っております」
「水分補給係とトンボ見つけ隊の一人として、リュックサックを背負って一緒に野山の水辺のある場所へよく出かけた夏の日を懐かしく思い出します」
添えられていたのは 紀子さまが撮影されたという、悠仁さまのお印である「高野槇(こうやまき)」の写真。悠仁さま誕生の記念に植えられたこの木が、18年で10m以上の高さまで育ったことを紹介されました。
文書の中では、悠仁さまの高校卒業後の進路についてもお気持ちを示されています。
「好きなこと、学びたいことに取り組み、自分の興味を大事に持ち続けてほしいと願っています。学ぶ場所は、長男自身がしっかり考え、決めたことを尊重したいと思っております」
「成年の皇族としての務めをひとつひとつ大事にして、経験を重ねてほしいと願っています」
次女の佳子さまについては、公務に取り組まれている様子をこのように綴られました。
「彼女らしいものの見方を育み、新たな視点を持ちながら自分の考えをしっかりと持って取り組んでいる様子、いろいろなことを考え、どのような仕事にも丁寧に臨んでいる姿を見て、刺激を受けたり学んだりしています」
また、皇室を離れ、現在アメリカで暮らし、最近の動向が明らかになっていない長女・小室眞子さんへの思いも明かされました。
「この暑い季節を、長女の眞子はどう過ごしているかしら、元気にしているかしらと思い、遠く離れた場所に暮らす娘のことが心のどこかに感じられます」
「一緒に楽しんだ思い出が、いまも色褪せずに心のアルバムにおさまっています。いつも彼女の幸せを願っています」
そして「ネット上でのバッシングをどのように受け止めているか」との問いに対しては、複雑な胸の内を明かされました。
「私たち家族がこうした状況に直面したときには、心穏やかに過ごすことが難しく、思い悩むことがあります。その一方で、公的な仕事を通して、あるいは普段の生活でも、私たち家族のことを大切に思ってくださり、理解してくださる方々がいらっしゃることを誠にありがたく感じております」
フジテレビの皇室担当、宮崎千歳解説委員は、紀子さまがこのような心境を明かされた背景をこう考えます。
フジテレビ皇室担当 宮崎千歳解説委員:紀子さまもスマートフォンを持ってらっしゃいますし、お仕事の事などでもいろんな形でネットで調べ物をしたりということも当然日々おありだと思うんですね。例えば新聞を開けば週刊誌などの大きな見出しが自然と目に入ってしまうということも考えられますので、心の沈むことも多いのではないかなと思います。
秋篠宮家の側近幹部は先日、悠仁さまの進学先をめぐり「根拠のない情報が流れている」との発言をしています。
フジテレビ皇室担当 宮崎千歳解説委員:この非常にデリケートな時期において悠仁さま自身も、そして母親の紀子さまも、とても戸惑って心を痛めていらっしゃるんではないかなというふうに文書からはお見受けしました。
また、アメリカで暮らす長女の眞子さんの幸せを遠くから願う思いは、結婚後も変わらないといいます。
フジテレビ皇室担当 宮崎千歳解説委員:(結婚以降)眞子さんが自分について言及してほしくないと。もう自分は皇族ではないから、そういう形でご自分のことが対外的に情報が出ていくのは控えたいという思いが一貫してあるので、そこを大切にしながら本当に遠くでただただ見守っていらっしゃるのではないかと思います。(「イット!」9月11日放送より)