「次期知事選で出直し選挙に臨ませていただくということを決めました」──9月26日の会見で立候補への決意を時折、目を赤らめながら語った兵庫県・斎藤元彦知事(46)。
【写真】「イケメン東大生」時代の斎藤元彦兵庫県知事(46)
全会一致で可決された県議会の不信任決議案を受け、斎藤氏は「失職」を選択。会見では一連の騒動について反省の弁も述べたが、不信任決議については「本当にそこまでいかなきゃいけなかったのかという思いは正直ある」と“斎藤節”も健在だった。
「来たる出直し選挙に向けて、前回の知事選で斎藤知事を支援した自民党や維新の会は対抗馬を擁立するために大慌てでしょう。“自由の身”になった斎藤氏が出直し選挙までの間、どのような動きをするのか予測できませんね」(全国紙記者)
その一挙手一投足に注目が集まるなか、最近は斎藤氏の積極的な「メディア出演」が話題を呼んだ。
「不信任決議の可決後、知事は2日間で立て続けに4つの情報番組に出演しています。進退についてはほとんど触れず、自身の財政改革の功績や県政への思いをアピールするような露出ばかりで視聴者を驚かせました」(民放関係者)
テレビ出演には様々な条件が付けられたとも報じられたが、斎藤氏のメディア露出へのこだわりは、百条委員会が疑惑の調査のために実施した県職員へのアンケートでも明らかにされていた。
〈はばタンpay(商品券の施策)の宣伝用うちわへの知事写真がないことを怒った件が庁内に知れ渡り、知事写真を使わなければならない暗黙のルールができた〉
〈基本的にメディアに映えるようなイベント等については知事に事前に耳に入れておかないといけない〉
兵庫県の関係者は「知事は“見え方”にも気を遣う」と証言する。
「公務やイベント参加の際は容姿を確認するため、知事専用の控え室や鏡が必須だと多くの職員が回答しています。ある広報関係者は専用の顔写真を加工するソフトを使わされているという話もありましたよ」
こうした“目立ちたがり屋”とも思える一面は、「学生時代から変わらないですよ」と証言するのは斎藤知事の地元の知人男性だ。
「彼は大学1年生の頃、『イケメン東大生』を募集する民放のバラエティ番組のオーディションに自ら応募して出たことがあるんですよ。その時は地元でも結構話題になっていて、私も番組を見ましたよ。
たしか女の子を口説くような企画で、『カッコつけて』とでも指示されたのか、普段は吸わないタバコをふかすようなシーンもありました。自分の容姿が良いという認識は当時からあったんじゃないかな」
出直し選に向けて、斎藤氏は会見で「恐らく一人でやっていくことになる。自分流の選挙をどういう風にできるのか、これも一つの挑戦だと思う」と語った。
持ち前の“自己プロデュース力”が発揮されるのか──。今後もしばらくは、斎藤氏の動きから目が離せない。