疑惑告発文書問題を巡って失職し、出直し知事選に出馬することを表明した斎藤元彦知事の背中を押したのは高校生だったという。
26日の会見で「大変思い悩んだが、今日決断した。県政が混乱していたのは認めざるをえない」と語った斎藤知事は「県議会の解散はせず、30日付けで自動失職する。次期知事選で出直し選挙に臨ませていただく」と表明。
そして自身の実績を列挙した上で「改革を止めるわけにはいかない。知事の仕事を続けさせていただきたい思いがある」と強調した。
そう決断した理由の一つに高校生からの手紙があった。
「昨日(25日)のぶら下がり会見の後、庁舎のエレベーターで高校生から手紙を渡していただいた。お叱りの言葉かと思い、部屋に帰って読んだら『辞めないでほしい』。こういう状況でもエールをわざわざ届けていただいた。選挙は大変だと思うが頑張ってみよう」
手紙の内容については「辞めないでほしい。知事がやっていることは高校生にも響いている。世間の目は厳しいかもしれないが、頑張ってほしい」というものだった。
斎藤知事は「グッときた」と涙を浮かべる場面もあった。