東京都大田区の「日焼けスタジオ クロコダイル蒲田店」店長が女性客を盗撮したとして、9月5日に性的姿態等撮影容疑で逮捕された。集英社オンラインでは9月7日に第一報として、同店が33年前から営業する、日焼けギャルやマッチョなボディビルダーに愛された人気店であったことを報じたが、「彼にはヤバい一面がありました」と匿名を条件に取材に答えたのは、店長と公私にわたり交流があった友人たちだ。
〈画像〉革ジャン革手袋で笑顔でピース、「ギャー」とマイクでシャウト、筋肉自慢…山本容疑者の素顔
9月5日、性的姿態等撮影容疑で逮捕されたのは日焼けサロン店「クロコダイル」の店長の山本浩貴容疑者(62)。山本容疑者は今年8月6日午後4時頃に店内を訪れていた20代女性客の脚や尻などを撮影した疑いがある。女性客は以前から利用時にカーテンの開閉音やシャッター音がしたことを不審に思い、枕元に店内が映るようスマホを設置し動画撮影したところ、山本容疑者が盗撮する様子が映っていたという。
店のオープン当初から交流があったAさん(60代・男性)は、この報道を知り、「あのカーテン開閉音が聞こえたときに盗撮していたのか…」と振り返る。
Aさんはこれまで店を訪れる際に何度かほかの女性客と居合わせたことがあり、利用時に「確かにカーテンが開く音が聞こえたときもあった」と証言する。そのときは気にも留めなかったが、あるとき、ほかに客がいないときに山本容疑者から「店のレジに置いてあるパソコンにやらしい画像を多数保存している」と打ち明けられたことがあるという。
山本容疑者はとても慎重で疑い深いタイプだったが、心を許した相手にはなんでもしゃべる一面があったという。Aさんは「山本容疑者と同じ音楽好きだったことから性癖を打ち明けられた」と話す。
「店内にジューダス・プリーストの超名曲が流れたことがあって。『ん?』ってなって『店長、もしかして?』と聞いたら『実はヘヴィメタ好きなんだ』と言われ、意気投合したんです。そこから店長と客の間柄を超えた世間話をするようになりました。もっぱら僕が聞き役で、山本店長は得意げにいろんな話をしてくれた。彼はヘヴィメタバンドも組んでいてヴォーカルをしてたので、そのライブにも行ったことがありますよ。歌は決して上手くなかったですけどね…」
山本容疑者が話していたという「やらしい画像」とは何だったのか。「どんな“やらしい画像”だったかは知りません。僕は見たくもなかったので聞きませんでした。山本店長の奥さんが店先に立つこともあったから『奥さんに見られたらどうするんだ』と言ったら『鍵付きファイルに入れてるから大丈夫だ』と言っていました。10年以上前のことです」
また、♯1でも報じたが「クロコダイル」には90年代頃から登場し始めた“黒ギャル”たちも通っており、当時黒ギャルだった女性客は「山本店長を兄のように慕っていた」と取材で語っていた。Aさんは山本容疑者からこんな話も聞いたという。
「山本店長が性的に好んでいた女性は、体がパンパンに張った高校生~20代前半の若い女性で、お気に入りの女性にはブルセラ売買交渉(下着を売ってもらうこと)をしてたそうです。かなり自慢げでしたが、その下着を店のロッカーに隠し持っていたところ、店番をしていた奥さんに見つかり『一年以上、口を聞いてもらえなかった』と笑いながら話してました」
山本容疑者は昭和のアイドルも大好きで、店内にはいろんなアイドルの写真などが貼られており、あるときはAさんにこんな話を打ち明けてきたという。
「まだ山本店長が若かった頃、当時18歳でデビューして今もタレントとして活動しているあるアイドルの大ファンで、イベント会場に巧妙に忍び込む計画を立て、そこでも“覗き”に成功したと言っていました。こっちはドン引きして、この人ヤバいなと思いました」
また、逮捕直前まで店に通い、山本容疑者のことをよく知る男性Bさんにも話を聞くことができた。「山本さんは基本的に低姿勢なんですが、細かいことを気にする妙な潔癖性タイプだった。例えば初回客が申し込み用紙に書く文字が乱筆だったりすると、『見てよ、この文字、汚くて失礼だ』と罵ったり、ニオイにも敏感で『あいつ臭かったな』とその方が店を出た途端に消臭剤を丸ごと一本ふりまいたりしてました。あと、店前に違法駐輪した人や、それとは別の酔っ払いと店先で喧嘩してたことも何回かありましたね。その逆恨みか、店の看板を壊されたこともあったみたいです」
100人あまりもの客の盗撮をしていたという山本容疑者。被害の全容が明らかになるには、まだ時間がかかりそうだ。
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取材・文/河合桃子集英社オンライン編集部ニュース班