8月28日に「週刊文春」が報じた、告発職員X氏らへの調査のため兵庫県側が作成していた「取り調べ指示書」を受け、SNS上ではさまざまな意見が噴出している。
【真相解説動画】「疑われた3人の職員に同時立ち入り」兵庫県が内部告発者に行った悪辣な“ガサ入れ”と“共犯者探し”
X氏が告発文書を作成し、7月7日に「死をもって抗議する」というメッセージを遺し、命を絶ったことに端を発する斎藤元彦・兵庫県知事(46)のパワハラ疑惑。
兵庫県の斎藤元彦知事 時事通信
8月7日の会見で斎藤知事は文書作成者やその真偽を調査するよう片山安孝副知事(当時)らに指示したと説明。その指示書の存在が今回の報道で明らかとなったのだ。
指示書の存在を報じた記事「兵庫県知事・斎藤元彦(46)の自死局長カサ入れ指示書をスッハ抜く!」のX(旧Twitter)投稿に対し、さまざまな返信、引用での投稿が寄せられた。多く見られたのが情報源を執拗に特定しようとする緻密な調査のやり方に驚くコメントだ。
「パワハラどころじゃない」「パワハラの疑いをかけられ、揉み消そうとする行為でパワハラを証明してしまった」「おねだりレベルでは無い狂気を感じる」「通報者は守らない兵庫県」
指示書に示された、県職員の調査のため幹部が職場などを突然訪れ、偶然を装い「ガサ入れ」を行うという手順。その用意周到な調査方法にも批判の声があがった。
「内部告発したらガサ入れ。 誰も内部告発できないよな」「いやぁ~ジメジメの陰湿なんですね」「なんかいまどきの事件とは思えない」
大阪府知事など自治体首長の経験もあり、地域政党・大阪維新の会を創設した“維新の生みの親”である橋下徹氏も記事を引用する形で、「すげー権力行使。パワハラ・おねだりの事実が問題ではない。維新は、斎藤さんの嘘八百発言だけで見抜かないと」と投稿。これまでも発信している、告発者に対する県側の調査手法を疑問視する考えを再び明らかにした。
2021年7月に自民党と日本維新の会の推薦を受けて当選した斎藤知事。一連の騒動の影響は斎藤県政への批判に留まらなくなっている。投稿への反応でも、こんな意見まで見られるようになった。
「兵庫の人はそんなに維新がすきなの? ちょっと考えられないんだけど」「維新と自民が推した知事の悪行三昧。 就職を控えた学生の皆さん、こんな県庁を目指すのは止めた方が賢明です」
兵庫県庁を舞台に行われた、告発職員に対する県知事側の陰湿な調査。一体、どのような調査だったのか。現在配信中の「週刊文春 電子版」では、その内幕を詳しく報じている。
(「週刊文春」編集部/週刊文春 電子版オリジナル)