埼玉県川口市の奥ノ木信夫市長にネット交流サービス(SNS)上で殺害予告があったことが27日、川口署などへの取材で判明した。同署は脅迫容疑で捜査している。
<図解>著名人かたる詐欺、2023年度は170件だった相談件数が…
同署や市によると、6月11日にX(ツイッター)で「明日お前を殺してやる。お前の命は、明日までだ。市長」などの投稿があった。
投稿は、在日クルド人へのヘイトスピーチが広がっている問題で奥ノ木市長がテレビ番組のインタビューに応じる画像を添付した上で「クルド人を徹底擁護するクズ…」などといった投稿にリポスト(再投稿)する形だった。
奥ノ木市長は被害届を提出し、県警は警戒を強化したという。
奥ノ木市長は「不法行為を行う一部外国人への厳格な対処を国に求める一方、国の責任で仮放免を実施する以上、送還までの間、最低限度の生活ができるようにするための制度構築を求めてきた」と強調。「クルド人を特別に擁護しているわけでもなんでもない」と話した。【田原拓郎、安達恒太郎】