秋田県と山形県は先週2度にわたって線状降水帯が発生するなどし記録的な大雨に見舞われた。そんな中、今回の大雨災害を巡って、多くの写真や動画がSNSに投稿され、その一部に外部サイトへの誘導を目的としたものがあることが分かった。
冠水した街の写真と共に「命を守る行動を取ってください」と、注意を呼び掛けるXの投稿がある。
ところが、こうした写真部分をクリックすると、セキュリティがかかりブロックされたが、別のサイトに飛ぼうとしていた。リンク先はアダルトサイトだ。
投稿の目的について、専門家の東北大学・災害科学国際研究所の佐藤翔輔准教授は「インプレッション(広告の表示回数)等を取得したい方、もしくは、リンク先に誘導したい方が想定されます」と指摘した。
広告の表示回数を増やす目的で、関心の高いものを自動的に調べて、機械的に投稿を生成するツールが使われているのではないかというのだ。
では、どう対応する必要があるのか?佐藤翔輔准教授は「プラットフォームを提供している側に、こういった投稿をフィルターアウトしてもらえるような技術的な措置をとっていただくことも、ぜひお願いしたい」としている。(「イット!」7月29日放送分より)