発がん性の恐れが指摘される有機フッ素化合物「PFAS(ピーファス)」のうち、特に毒性が問題視される「PFOS(ピーフォス)」と「PFOA(ピーフォア)」について、千葉県鎌ヶ谷市は17日、同市軽井沢地区の井戸31本の水質調査結果を発表した。
13本が国の暫定指針値(1リットルあたり50ナノ・グラム)を超え、1リットルあたり91~3万5000ナノ・グラムを検出したという。
検出値は最大で指針値の700倍に相当する。市は井戸の所有者に飲用を控えるよう指導した。
今回の調査は、5月に指針値超過が判明した7本の井戸の周辺を対象に6月に実施した。市は今回の調査で超過が判明した井戸から半径200メートルの範囲内にある井戸も早急に調査する。
地区は柏市と白井市の境を流れる水路「金山落(かなやまおとし)」の支流付近にあり、井戸を使っている世帯が多いという。