去年、承認された妊娠を中絶するための国内初の飲み薬について、こども家庭庁の研究班が服用した400人以上を調査したところ、大量出血などの重い合併症は確認されなかったことが分かりました。
「メフィーゴパック」は妊娠9週以下の人が中絶するためのもので、国内で初めての中絶の飲み薬として去年、厚労省が承認しました。
ただ、当面の間は体調が急変した場合などに備え、入院できる医療機関で服用し、院内で待機することが必須条件となっています。
こども家庭庁の研究班の調査によりますと、販売開始の去年5月からおよそ半年間で服用した435人について、大量出血などの重い合併症は確認されなかったことが分かりました。
日本産婦人科医会 中井章人副会長「今回の調査では、妊娠中絶薬には重篤な合併症もなく、また、救急搬送されたような事案もなかった。より多くの施設がこの薬を使えるようになった方がそれを受ける方にとってメリットが高いのではないか」
厚労省は今後、この薬を使用できる施設などの条件について検討を進める方針です。