梅雨の時期、そして汗をかきやすい季節、とくに気になるのが “体臭”です。しっかり体を洗っても臭うときは、「疲労臭」の可能性があるそうです。自分では気づかないこともあるそのニオイ、いったいどこから?その発生を抑えるためにできることは――。今回の#みんなのギモンでは、「疲労臭 洗っているのにナゼ?」をテーマに、次の2つのポイントを中心に解説します。●厄介なニオイなぜ発生?●ニオイ抑える対策は?

■洗っていても気になるニオイ猪子記者(社会部)「梅雨のこの時期、自分の臭い、気になりますよね。しっかり体を洗っても出てくる“疲労臭”という臭いがあります。」会社員(30代)「汗の臭いが気になります。仕事で働いている時とか、忙しくなった時とかです」会社員(30代) 「服にしみつくと(臭いが)とれにくいので」「主人のものだったりとかは気になって、洗濯機のにおいモードで洗ったり」カップル(20代)「自分が1番気になるのは汗の臭い。それこそ彼女に会う時もそうだし、友達と会う時もすごく気になる」「きょうはまだ大丈夫そうです」鈴江アナウンサー「皆さん、それぞれ気にしていましたけど、どうです?」森アナウンサー「気にしていたらもう何もできないので、ほどほどにしています、気にするのは…」鈴江アナウンサー「こういう時期には…汗もかきますし、大丈夫かなと不安にもなりますよね」河出アナウンサー「自分の臭いはわからないですよね…」鈴江アナウンサー「意外と自分の臭いには鈍感なのが怖いところです」森アナウンサー「しょうがないじゃない…」■汗臭、ミドル脂臭、厄介なのは…猪子記者「体の臭いと言っても、いろんな臭いがあります」「まずは、“汗臭”です。子どもから高齢者まで幅広い年齢で、特に新陳代謝が活発な人に多く発生すると言われています。汗の中の成分が皮膚にいる菌によって分解され、すっぱい臭いになってしまいます」森アナウンサー「子どもはよくこの臭いがしますよね」猪子記者「続いて、“ミドル脂臭”です。こちらは40代がピークで、汗と皮脂の混ざった臭いで、特に男性に多いそうです。『お父さんの枕が臭い!』の原因は、ミドル脂臭の可能性が大きいということです」「そして、厄介なのが“疲労臭”です。疲労やストレスなどが原因で発生するもので、アンモニアの臭いなのだそうです。年齢や男女問わず発生するそうです」森アナウンサー「ミドル脂臭や加齢臭はしょうがないと諦めていましたけど、さらに“疲労臭”まで登場しましたか…ついに…」鈴江アナウンサー「どうですか?桐谷さん」桐谷キャスター「年齢や性別問わず発生するということなので、自分は大丈夫なのかなと思ってしまいますけど…疲れていたり、ストレスで(臭いが)発生したりするというのは、どうしてなんですか?」■一番厄介?…疲労臭とは?猪子記者「体の内側からの臭い対策に詳しい、内科医の桐村里紗医師に聞きました。肉や魚などを食べると、腸の中でタンパク質などが分解され、アンモニアがつくられます。このアンモニアは通常は、肝臓で無臭化、無毒化され排泄されます」「ですが、疲労やストレスで肝臓の機能が弱ってしまうと、分解しきれずに血液中に流れこんで全身をめぐり、汗と一緒になって揮発して、臭いとなって放出されるということです」河出アナウンサー「忙しく働いて帰ってきても、臭いが気になって…それでまたストレスたまってしまいそう…何かほかにも原因があるのですか?」■疲労臭の原因は主に5つ猪子記者「疲労臭の主な原因について、東海大学理学部化学科の関根教授に聞きました」●精神的なストレス●過度な運動などによる筋肉の疲労(乳酸ができると同時にアンモニアができるから)●肉や魚などに偏った食事●お酒の飲み過ぎなどによる肝臓の疲労●便秘などの腸内環境の悪化猪子記者「みなさん、この5つに思い当たりませんか?」桐谷キャスター「どうですか、森さん?」森アナウンサー「私はほとんど当てはまります。どうしたらいいですか?」猪子記者「ではどうやって解決すればよいのでしょうか。次のポイントがこちらです」――「ニオイ抑える対策は?」「まずはチェックの方法を関根教授に聞きました」■ “疲労臭” 体のどこから出る?「こちらの図(関根嘉香教授の資料より)をご覧ください。疲労臭は全身から放出されますが、色が濃くなるほど特にアンモニアが出やすい場所を示しています」「最も出やすいのが“足の裏”だそうです。なので、足の裏をきれいに洗ってから臭いをかいでみて、ツーンという臭いがしたらそれは疲労臭だと考えられるということです」森アナウンサー「それは足が臭いというわけではない?」猪子記者「はい、アンモニアの独特の臭いということですね」森アナウンサー「体がかたくて足の臭いをかげないんですよね…」桐谷キャスター「これは清潔にしていても臭いはしてくるのですか?」猪子記者「洗っても血液由来の臭いなので、根本的な解決にはならないそうなんです」みんな「そうなんだ…」■まずは生活習慣の見直しを猪子記者「対策としては、生活習慣を見直すことが重要だといいます」●ストレスをためない●バランスよい食事●湯船につかってリラックスする時間をつくる●腸内環境を整える猪子記者「疲労臭は、体が疲れていると出るため、こうした対策が大切だということです」鈴江アナウンサー「こういったことを心掛けると、気を付けると、疲れにくくなると考えていいですか?」猪子記者「まずは疲れにくくすることが大切だということですね」■ニオイ解決のためにできること猪子記者「一時的にでも気になった時にすぐにできる対処法としては、こちらです」「“ミョウバン水”です。漬物の色をよくするためなどに使う、焼ミョウバン。スーパーや薬局に売っていますが、焼ミョウバン10グラムを水道水300ミリリットルで溶かして原液を作って、さらに20倍から50倍に薄めて使うそうです」「こうしたスプレーボトルなどに入れて吹きかけるといいそうです。皮膚に直接でも、服の上からでも大丈夫ということです」「アンモニアはアルカリ性で、焼ミョウバンは水に溶けると酸性になるので、臭いが中和されるそうです」森アナウンサー「そういうことなんですね!」鈴江アナウンサー「汗を抑えるものではなくて、気になる臭いが中和されて臭いにくくなる?」森アナウンサー「アンモニアを中和して、臭い自体をなくすということなんですね」鈴江アナウンサー「疲労臭が、疲れているバロメーターの1つになると思うので、定期的に足の裏をかぎたいと思います」猪子記者「桐村医師は、臭いの変化は周りの人しか気づかない場合もあるということで、おかしいなと感じたら、お互いに言い合える空気感も大切だと話していました」(7月3日『news every.』#みんなのギモンより)
梅雨の時期、そして汗をかきやすい季節、とくに気になるのが “体臭”です。しっかり体を洗っても臭うときは、「疲労臭」の可能性があるそうです。自分では気づかないこともあるそのニオイ、いったいどこから?その発生を抑えるためにできることは――。
今回の#みんなのギモンでは、「疲労臭 洗っているのにナゼ?」をテーマに、次の2つのポイントを中心に解説します。
●厄介なニオイなぜ発生?●ニオイ抑える対策は?
猪子記者(社会部)「梅雨のこの時期、自分の臭い、気になりますよね。しっかり体を洗っても出てくる“疲労臭”という臭いがあります。」
会社員(30代)「汗の臭いが気になります。仕事で働いている時とか、忙しくなった時とかです」
会社員(30代) 「服にしみつくと(臭いが)とれにくいので」
「主人のものだったりとかは気になって、洗濯機のにおいモードで洗ったり」
カップル(20代)「自分が1番気になるのは汗の臭い。それこそ彼女に会う時もそうだし、友達と会う時もすごく気になる」
「きょうはまだ大丈夫そうです」
鈴江アナウンサー「皆さん、それぞれ気にしていましたけど、どうです?」
森アナウンサー「気にしていたらもう何もできないので、ほどほどにしています、気にするのは…」
鈴江アナウンサー「こういう時期には…汗もかきますし、大丈夫かなと不安にもなりますよね」
河出アナウンサー「自分の臭いはわからないですよね…」
鈴江アナウンサー「意外と自分の臭いには鈍感なのが怖いところです」
森アナウンサー「しょうがないじゃない…」
猪子記者「体の臭いと言っても、いろんな臭いがあります」
「まずは、“汗臭”です。子どもから高齢者まで幅広い年齢で、特に新陳代謝が活発な人に多く発生すると言われています。汗の中の成分が皮膚にいる菌によって分解され、すっぱい臭いになってしまいます」
森アナウンサー「子どもはよくこの臭いがしますよね」
猪子記者「続いて、“ミドル脂臭”です。こちらは40代がピークで、汗と皮脂の混ざった臭いで、特に男性に多いそうです。『お父さんの枕が臭い!』の原因は、ミドル脂臭の可能性が大きいということです」
「そして、厄介なのが“疲労臭”です。疲労やストレスなどが原因で発生するもので、アンモニアの臭いなのだそうです。年齢や男女問わず発生するそうです」
森アナウンサー「ミドル脂臭や加齢臭はしょうがないと諦めていましたけど、さらに“疲労臭”まで登場しましたか…ついに…」
鈴江アナウンサー「どうですか?桐谷さん」
桐谷キャスター「年齢や性別問わず発生するということなので、自分は大丈夫なのかなと思ってしまいますけど…疲れていたり、ストレスで(臭いが)発生したりするというのは、どうしてなんですか?」
猪子記者「体の内側からの臭い対策に詳しい、内科医の桐村里紗医師に聞きました。肉や魚などを食べると、腸の中でタンパク質などが分解され、アンモニアがつくられます。このアンモニアは通常は、肝臓で無臭化、無毒化され排泄されます」
「ですが、疲労やストレスで肝臓の機能が弱ってしまうと、分解しきれずに血液中に流れこんで全身をめぐり、汗と一緒になって揮発して、臭いとなって放出されるということです」
河出アナウンサー「忙しく働いて帰ってきても、臭いが気になって…それでまたストレスたまってしまいそう…何かほかにも原因があるのですか?」
猪子記者「疲労臭の主な原因について、東海大学理学部化学科の関根教授に聞きました」
●精神的なストレス●過度な運動などによる筋肉の疲労(乳酸ができると同時にアンモニアができるから)●肉や魚などに偏った食事●お酒の飲み過ぎなどによる肝臓の疲労●便秘などの腸内環境の悪化
猪子記者「みなさん、この5つに思い当たりませんか?」
桐谷キャスター「どうですか、森さん?」
森アナウンサー「私はほとんど当てはまります。どうしたらいいですか?」
猪子記者「ではどうやって解決すればよいのでしょうか。次のポイントがこちらです」
――「ニオイ抑える対策は?」
「まずはチェックの方法を関根教授に聞きました」
「こちらの図(関根嘉香教授の資料より)をご覧ください。疲労臭は全身から放出されますが、色が濃くなるほど特にアンモニアが出やすい場所を示しています」
「最も出やすいのが“足の裏”だそうです。なので、足の裏をきれいに洗ってから臭いをかいでみて、ツーンという臭いがしたらそれは疲労臭だと考えられるということです」
森アナウンサー「それは足が臭いというわけではない?」
猪子記者「はい、アンモニアの独特の臭いということですね」
森アナウンサー「体がかたくて足の臭いをかげないんですよね…」
桐谷キャスター「これは清潔にしていても臭いはしてくるのですか?」
猪子記者「洗っても血液由来の臭いなので、根本的な解決にはならないそうなんです」
みんな「そうなんだ…」
猪子記者「対策としては、生活習慣を見直すことが重要だといいます」
●ストレスをためない●バランスよい食事●湯船につかってリラックスする時間をつくる●腸内環境を整える
猪子記者「疲労臭は、体が疲れていると出るため、こうした対策が大切だということです」
鈴江アナウンサー「こういったことを心掛けると、気を付けると、疲れにくくなると考えていいですか?」
猪子記者「まずは疲れにくくすることが大切だということですね」
猪子記者「一時的にでも気になった時にすぐにできる対処法としては、こちらです」
「“ミョウバン水”です。漬物の色をよくするためなどに使う、焼ミョウバン。スーパーや薬局に売っていますが、焼ミョウバン10グラムを水道水300ミリリットルで溶かして原液を作って、さらに20倍から50倍に薄めて使うそうです」
「こうしたスプレーボトルなどに入れて吹きかけるといいそうです。皮膚に直接でも、服の上からでも大丈夫ということです」
「アンモニアはアルカリ性で、焼ミョウバンは水に溶けると酸性になるので、臭いが中和されるそうです」
森アナウンサー「そういうことなんですね!」
鈴江アナウンサー「汗を抑えるものではなくて、気になる臭いが中和されて臭いにくくなる?」
森アナウンサー「アンモニアを中和して、臭い自体をなくすということなんですね」
鈴江アナウンサー「疲労臭が、疲れているバロメーターの1つになると思うので、定期的に足の裏をかぎたいと思います」
猪子記者「桐村医師は、臭いの変化は周りの人しか気づかない場合もあるということで、おかしいなと感じたら、お互いに言い合える空気感も大切だと話していました」
●あなたの身の回りの怒りやギモンをお寄せください。お寄せいただいた情報をもとに日本テレビ報道局が調査・取材します。#みんなのギモンhttps://www.ntv.co.jp/provideinformation/houdou.html
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お寄せいただいた情報をもとに日本テレビ報道局が調査・取材します。
#みんなのギモン
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