コンビニ経営者にとって客のトイレ利用は悩ましい問題だろう。「コンビニ経営者です」という埼玉県に住む40代後半の女性(サービス・販売・外食/年収500万円)は
「トイレは、サービスの一環として開放しているが、水道代、電気代、消耗品費等が発生している所。清掃する人の人件費もかかっている」
と頭を抱える。(文:真鍋リイサ)

女性は本音ではトイレを貸すことには反対で、本部にも意見を出しているという。しかし
「本部には何年か前から、有料化してほしい旨を伝えているが、トイレを貸すことで、お客さんが増えると思っている」
と却下されるそう。確かに、昔はトイレを借りた後に買い物をする人が多かったというのだ。
「昔は、トイレを借りたら買い物をする人が多かったが、最近は、何も買わない人が多いのは事実。本当に、驚くような汚され方をする。働いてみればわかります」
コンビニトイレの悲惨な状況は、掃除する人にしかわからないのだろう。さらに東京都に住む50代前半の女性(サービス・販売・外食/年収600万円)は
「現在コンビニを経営しておりますが、10年以上トイレ問題に悩まされました」
と語る。長年の間、「散々汚され、犬の糞やら大人のオムツやらありとあらゆるゴミも捨てられる」という悲惨な状況に悩まされ、こんな苦肉の策を施したそうだ。
「常に2箇所あるトイレは1つしか貸し出さず、1つは従業員専用に。現在は周知もされ、トラブルも無く、安心して経営が出来ています」
現在はトラブルもないようで何よりだ。最後に、利用者への願いを書いていた。
「開店は15年前ですが、時給も人も物価も何もかも変わってしまった様な気がします。色々な人が使用するトイレ、貸し出すも出さないも苦悩の上に有る事を忘れないで、飴のひとつもたまにお買い上げいただければと思います」
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