札幌市の認可保育園4園が2024年6月から相次いで休園し、園児74人が転園先を探している状態だと分かりました。札幌市によりますと、休園したのは札幌市の認可保育園の「ちゅうわ清田保育園」「ちゅうわ発寒保育園」「ちゅうわ南郷保育園」「ちゅうわ南保育園」の4園です。札幌市は2024年5月23日、ちゅうわ南保育園に対して保育士不足を理由に事業停止命令(6月1日~2025年3月31日まで)を出していて、ほか3園については運営法人側が保育士不足を理由に6月1日から順次休園しています。

ちゅうわ南保育園の園児は、札幌市が事業停止命令に合わせて転園の手続きを進めていましたが、ちゅうわ清田保育園・ちゅうわ発寒保育園・ちゅうわ南郷保育園の園児合わせて74人は転園先を探している状況です。札幌市は保護者の希望を聞きながら、できるだけ早く転園先が決まるように調整を進めたいとしています。運営法人の中和興産には、令和4年度に重大文書指導、令和5年度には改善勧告が出されていました。また、令和5年度の補助金については4園で合わせて約2600万円の精算が必要ですが、いまだ返金されていません。札幌市は法人へ聞き取りを行うなど、対応を進めるということです。