愛子さまの公私にわたる盛況な活動ぶりの一方で、ご心労を心配する声が燻っている。内親王というお立場にある愛子さまの不安や悩みは、一般の人には想像もできないものだろう。だが愛子さまには、同じ「内親王」である佳子さまという心の拠りどころがある。
【写真】白ブラウス姿の愛子さま。他、パンツスタイルの愛子さま、ご一家揃われた写真も
新社会人としての生活を始められてから間もなく2か月。日本赤十字社(日赤)に入社された愛子さまは、配属された「青少年・ボランティア課」での業務の傍ら受けられていた新入社員研修を、間もなく修了されるという。
「一緒に研修を受けた同期社員とは分け隔てなくコミュニケーションを取られ、上司や先輩はもちろん、オフィスの警備員などにも、明るくご自分からご挨拶をされていると聞きます。周囲からの評判はすこぶる良好です。ほぼ毎日出社されており、一度だけ遅刻されてしまった際には、“すみませんでした”と恐縮しながらデスクにつかれました」(日赤関係者)
学業優先の方針を貫かれた大学生活とは打って変わって、アクティブな毎日を過ごされる愛子さま。5月11日には、初の単独公務として『源氏物語』にまつわる展覧会をご覧になった。一方、4月末にはプライベートで、学習院初等科時代の同級生で、昨年亡くなったチェリストの追悼コンサートに退勤後に足を運ぶなど、多忙を極められている。
「愛子さまはいま、オーバーワークではないかと周囲が気を揉んでいます。ご本人は、学生時代とは異なる毎日を刺激的に感じていらっしゃると思いますが、新しい環境には慣れないことも多く、知らず知らずのうちにストレスをためられているかもしれません。ご無理を重ねて『五月病』になられはしないか、という心配の声も聞こえてきます」(宮内庁関係者)
そうした愛子さまに、つかの間の癒しをもたらしているのが、“お姉さま”の存在なのだという。
現在の皇室において、天皇陛下の子供世代にあたるのは、愛子さまと、秋篠宮家の佳子さまと悠仁さまの3名のみだ。
「一人っ子だったこともあり、愛子さまは佳子さまを幼い頃から慕われてきました。今年4月、愛子さまにとって初めての園遊会では、参列者とのご歓談を待つ間に、愛子さまと佳子さまは笑顔でガールズトークを交わされていました。佳子さまが近くにいたことで、愛子さまの緊張も和らいだはずです」(皇室記者)
2022年11月の雅楽演奏会では、姉妹と見紛う息の合った様子もあった。
「愛子さまと佳子さまはお2人でお出ましになられました。愛子さまは白を、佳子さまは赤を基調としたお召し物でした。事前にどのような洋服を着るか打ち合わせをされていたのでしょう。美しい紅白のコントラストでした」(前出・皇室記者)
現在、愛子さまは皇居に、佳子さまは赤坂御用地にお住まいだ。気軽に顔を合わせられるわけではない。
「距離はありますが、いまはSNSで簡単にやりとりができるので、頻繁に若者同士らしいコミュニケーションをとられているようです。時には佳子さまが、愛子さまのお出ましの様子を報道でご覧になり、“とてもかわいく映っていましたよ”などと感想を送られることもあるそうです」(別の宮内庁関係者)
5月25日から、佳子さまは日本との外交関係樹立から125年となるギリシャを公式訪問されている。出発時の羽田空港では、フレッシュな印象のコーラルピンクのスーツをお召しだった。また、ギリシャ到着後、視察先のパルテノン神殿ではブルーのトップスに白のワイドパンツという、ギリシャカラーのコーディネートをされていた。
「佳子さまは、海外の雑誌などを参考に独自にファッションやメイクを研究されているといいます。だからこその“美しすぎるプリンセス”なのでしょう。
愛子さまはそんな佳子さまを参考にされているそうで、日頃はプチプラコスメを取り入れられているという愛子さまが、“どこのコスメを使われているのですか?”などと佳子さまに真剣相談されることもあるといいます。日頃ご多忙だからこそ、佳子さまとのそうしたやりとりが、数少ないリラックスタイムになっているようです」(前出・別の宮内庁関係者)
今回のギリシャ訪問についても、愛子さまは佳子さまの話をお聞きになりたいとお考えだろう。
「内親王というお立場での今後の海外訪問の参考にされるためです。ご両親から海外訪問についてのお話を聞かれてはいるでしょうが、天皇皇后として海外に行くのと、内親王として行くのでは勝手が違います。より実践的なアドバイスは、佳子さまだからこそできることでしょう」(皇室ジャーナリスト)
佳子さまもまた喜んで、愛子さまの役に立とうと考えられるはずだ。佳子さまはいま、女性皇族としての自覚をより一層強くされている。この春、愛子さまのご就職の陰で、佳子さまも「全日本ろうあ連盟」の非常勤嘱託職員としての契約を更新されたという。
「かねて佳子さまは、できるだけ早くご結婚し、皇室を出たいというお気持ちを強く抱かれていたとされています。しかし、姉の眞子さんの結婚にまつわる騒動、その後、渡米した真子さん夫婦の決して順風満帆ではない様子に、そのお気持ちも薄れているといいます。佳子さまはいま、皇族という立場でできることに集中しようとされています」(前出・宮内庁関係者)
愛子さまと佳子さまの結婚後のお立場を巡っては、不透明な状況が続いている。
「愛子さまにとって、同世代で同性で、近い立場で他愛のない話ができ、唯一頼ることができる佳子さまは、心強くかけがえのない存在なのです」(前出・宮内庁関係者)
絆はより一層、深まっていく。
※女性セブン2024年6月13日号