群馬県高崎市を中心に食べられているという「バンズパン」というソウルフードをご存知だろうか。一般的に「バンズ」と聞くと、ハンバーガーなどを挟むバーガーバンズをイメージするが、こちらの見た目や味はまったく異なる。事情を知らない群馬県民が「バンズパンって美味しいよね」と他県民に話して恥をかくことは“群馬あるある”のひとつだ。
そんなバンズパンが、大手コンビニチェーンのセブンイレブンで今年3月にエリア限定で発売されていた(現在は終売)。いったいバンズパンとはどんなパンで、なぜ群馬県の一部の地域のみで広がったのか。関係者たちに話を聞いた。

なんともあいまいなルーツだ。さらなる情報を求め、2019年に松浦パン2代目社長の松浦幸雄氏とバンズパンの歴史についての講演を行った高崎学博士の新井重雄氏にも話を聞いた。すると「バンズパンを作ったのは高崎市内の松浦パンだと言われています」とズバリ。