鹿児島市の認定こども園で、男の子の首を切りつけたとして、保育士の女が逮捕された事件です。女がクラスを受け持って以降、これまでに複数の園児がけがをしていたことが分かりました。
この事件は、鹿児島市の認定こども園で今月7日、2歳の男の子の首を刃物のようなもので切りつけたとして、保育士の笹山なつき容疑者(21)が逮捕・送検されたものです。男の子は首に全治1か月の切り傷を負いました。
9日は事件後初めて、園で保護者説明会が開かれました。
笹山容疑者がクラスを受け持った今年4月以降、園児がすり傷や切り傷を負うケースが複数確認されていたということです。園は調査委員会を立ち上げ、今回の事件について原因究明などを進める方針です。
▼7日午前11時ごろ

▼園の代理人弁護士の話

▼笹山容疑者は今年2月から園で勤務

事件後はじめての登園日となった10日朝、保護者と手をつなぎ、登園する園児の姿が見られました。保護者からは笹山容疑者について「ほかの職員と仲が良い印象だった。何があったのか知りたい」など、不安の声のほか「残っている保育士や園児の心のケアが必要」などの声が聞かれました。
園の近くに住む同世代の子どもを持つ親は…
(近くの住民) 「怖い。園のことを信頼して保護者は子どもを預けているので、不信感は出てきてもおかしくない。どのような状況で、どういうことを思ってやったのか動機を知りたい」
警察によりますと、笹山容疑者は男の子を切りつけたことは認めているものの、殺意については否認しています。
警察は凶器の特定とともに動機などについて引き続き捜査しています。