日本との友好の橋渡し役として、ギリシャを公式訪問中の秋篠宮家の次女・佳子さま。
現地メディアから「“東洋のダイアナ”のような存在」と報じられるなど、歓迎ムードの中、滞在2日目となった27日には、アテネ近郊のサラミナ島にある「ファネロメニ修道院」を訪問されました。
佳子さま:こんなすてきなお迎えしていただいて、ありがとうございます。
ご覧になったのは、18世紀に描かれた貴重な壁画。日本とギリシャの研究者が協力し、修復したものだといいます。佳子さまは、同席した日本人の研究者らに「信者の方がどれほどお喜びになったかというのがわかりました」と話されたということです。
外交関係樹立125周年などを記念する式典では、ショウブなどが書かれた水色の振り袖姿で登場。
佳子さま:貴国を初めて訪問できましたことは、わたくしにとり、大きな喜びでございます。
この晴れ着は、2019年、初めての海外公式訪問でオーストリアを訪れた際、お召しになったものです。
佳子さま:きのう、ギリシャに到着して、アクロポリスを訪れ、パルテノン神殿を間近に見ながら、約2500年前の高度な技術や、その壮大さや優美さ、地道な修復の努力に感銘を受けました。
記念式典のあいさつでは、長い歴史と遺跡の修復への敬意を示すとともに、ギリシャの文化と日本の深い関係にも言及されました。
佳子さま:日本の学校では、社会、理科、数学の授業などで、古代ギリシャの人々の知恵がさまざまな形で紹介されています。またイソップ物語として知られるギリシャの物語集は、いまから約400年も前に日本語に翻訳されており、今回の訪問をきっかけに「北風と太陽」など、子ども時代に読んだイソップ物語を久しぶりに読み返しました。
古代ギリシャの寓話(ぐうわ)などを読み返したとしたうえで、「古代のギリシャが、今の日本にも息づいていることを感じます」と述べられ…。
佳子さま:今回は、限られた期間ではありますが、わたくしも貴国の多くの素晴らしさの一端に触れるとともに、ギリシャに暮らす方々とお会いできることを楽しみにしています。ありがとうございました。エフハリスト・ポリ。
ギリシャ語で「ありがとうございました」と締めくくられると、会場からは大きな拍手が起こりました。
訪問2日目、ギリシャでも注目される佳子さま。28日は、大統領への表敬などが予定されています。(めざまし8 5月28日放送)