大阪府堺市内の埋め立て地先端にある市の公園「海とのふれあい広場」で、自販機5台の現金投入口が破壊され、中から現金が盗まれていたことが分かった。
市によると、警備員が被害を見つけて110番通報し、自販機の設置業者が堺署に窃盗の被害届を提出した。かなり手荒い手口で、その被害の様子を撮った写真がX上でいくつか投稿され、関心を集めている。
草っぱらのそばに、2台並んだ自販機は、現金投入口がバールのようなものでこじ開けられたように壊れ、内部がむき出しになっている。
この写真は、2024年4月29~30日に、公園の利用者らが撮影してX上で投稿された。
あまりにも大胆な犯行に、日本ではないみたいだとの声が上がった。この衝撃的な光景を見て、公園利用者が次々に写真を撮っていたという。飲み物を買いたい人には迷惑極まりないことだと、憤りの声も出ていた。
自販機の被害があった海とのふれあい広場は、バーベキュー広場やドッグラン、魚釣りができる「海釣りテラス」などの施設があり、ゴールデンウィークに入ってから親子連れらがたくさん訪れている。
この公園を管理する堺市のベイエリア推進担当は5月1日、J-CASTニュースの取材に対し、4月28日日曜日の午前7時50分ごろ、現地の警備員が公園に着いて被害を見つけて市に報告があったと説明した。警備員が8時10分ごろに110番通報し、現地には堺署員が駆けつけて被害状況を調べた。
公園には、自販機が5台設置されており、同じように現金投入口が破壊されて現金が盗まれる被害があった。写真が投稿された2台は、駐車場近くに設置されていた。市が場所を貸し付けた3業者がそれぞれ自販機を設置しており、各業者が28日から順次、堺署に被害届を出したとしている。
話題になった自販機2台については、それらを写す位置に防犯カメラが設置されていた。しかし、犯行前に電源が切られて、映像が映っていなかったという。
犯行時間については、4月27日夜から28日未明にかけてとみている。
工業地帯のため深夜は人通りもほとんどなく、犯行を目撃したり不審な動きを見つけたりしたなどの情報も寄せられていないという。
5台のうち1台は、すでに入れ替えが済んだものの、残りの4台はこれからだとしている。
なお、X上では、奈良県内の複数の公共施設でも、29日夜から30日未明にかけて同様な被害があったと、自販機の現金投入口が破壊された写真がいくつか投稿されている。和歌山県内でも、同様な被害があったと写真投稿があり、同一犯かは分からないが、和歌山から犯人らが北上しているとの指摘もあった。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)