「いらっしゃいませ!こんにちは!」
【映像】諸沢莉乃さん(22)が社長に選ばれた理由とは?
カレーハウス「CoCo壱番屋」で高校1年生の15歳の時からアルバイトを続けているアルバイトの諸沢莉乃さん、22歳。
しかし、アルバイトなのは、4月30日まで。この店を始め、1都8県で「ココイチ」25店舗をフランチャイズ展開する会社に5月1日に入社した。
しかも、肩書は「社長」。今から2年前、諸沢さんが20歳の時に直々に「後継指名」を受けた。
「『次の社長になってくれないか』と言われ『はい、ぜひ』と即答した。高卒であんまり勉強も運動も、これといって取り柄がなくて、そんな私にビッグなチャンスが来て、不思議とワクワクする気持ちがとても強くて」(CoCo壱番屋をFC展開するスカイスクレイパー 諸沢莉乃新社長)
そう話す諸沢さんですが、19歳の時には全国の「ココイチ」で当時15人しかいなかった接客のスペシャリストに認定される実力の持ち主。
今は、新入社員やアルバイトに研修を行う立場でもある。とはいえ、22歳での社長就任は異例中の異例。お客さんもびっくり。
「え! めっちゃ若い。ぜひ若い人が活躍してくれるといい。頑張ってください。応援しています」(30代 客)
接客はプロでも、経営の経験はおろか社員ですらなかった諸沢さん。なぜ白羽の矢が立ったのか。
諸沢さんが創業者の西牧大輔社長と共に向かったのは、同じくフランチャイズ展開をしているラーメン店。
4月30日までは、アルバイトのかたわら社長業を学ぶ日々を送っていた。
社員やパート、アルバイトを合わせて400人を超える従業員を率いることになる諸沢さん。西牧社長が会社の未来を託した最大の理由は。
「『誰が良いか』よりも『何を社長に求めるか』を書き出してみた。『うちの会社が好き』『僕の考え方への共感』、プラス『現場ができる』『素直であって信用できる』というと、もうドンピシャで」(西牧社長)
諸沢さんの「社長業」が軌道にのった段階で、西牧社長は経営の一線を退く考えだ。
「諸沢さんが言うことと、僕が言うこと。同じことを言っても、僕が言うと説教、彼女が言うとアドバイスに、やっぱり相手がどう受け取るか」(西牧社長)
「私が一番楽しんで働いていれば、みんなも楽しんで働いてくれるんじゃないかなと思うので、やっぱりずっと現場に入り続けて、一緒に働いて、一緒に楽しんでというのは続けようと思っている」(諸沢さん)
(『ABEMAヒルズ』より)