大阪府教育委員会は、泉大津市内の小学校で男子児童を2メートル程度投げ飛ばし転倒させる体罰を行ったとして、小学校の男性教諭を停職1か月の懲戒処分にしたと発表しました。 府教委によりますと、去年10月下旬、泉大津市の55歳の男性教諭は担任をもつクラスの男子児童が女子児童に殴りかかろうとするトラブルがあったということです。 教諭は教室の出入り口付近にいた男子児童の左ひじ付近を掴み、教室内に引っ張り入れ、教卓付近に向けて2m程度投げ飛ばし、転倒させたということです。その後、教諭は倒れた児童の胸ぐらをつかんで立ち上がらせ、右拳で額を1回叩きました。

児童は、後頭部を打撲するなどして2週間のケガをしたということです。 教諭は児童の擦り傷を消毒しましたが、保健室に連れて行かず、保護者や管理職にも報告していませんでした。去年10月に被害児童と保護者が来校し、教諭と面談したことを知った他の教員が管理職に報告し事態が発覚したということです。 聞き取りに対して教諭は「女の子に手を挙げるのは絶対あかんと指導したかった」「けがの程度は大したことはない、児童が大げさにふるまっていると判断した」などと話していて、「私の身勝手で軽率な体罰により、児童らに不信感と大きな不安を与え、申し訳なく思っています」などと話しているということです。 府教委は28日付で教諭を停職1か月の懲戒処分にしました。