被差別部落の情報をまとめたウェブサイト上の記事に自宅が写り込んだ写真を載せられた男性が、記事の削除を求めた仮処分申し立てについて、大阪地裁はサイトの運営側に削除を命じました。 大阪府に住む70代の男性は、神奈川県川崎市の出版社が運営する被差別部落の情報をまとめたウェブサイトで、自宅が写り込んだ写真が載った記事を投稿され、「憲法が保障する『差別されない権利』を侵害している」として、記事の削除を命じる仮処分を大阪地裁に申し立てていました。 大阪地裁は「その地域の居住者だというだけで否定的評価をする誤った認識が根強く残っていることを踏まえると、記事は差別を助長するものだ」と指摘して、出版社側に記事の削除を命じました。