一般に結婚は「幸せの絶頂」などといわれる。愛した人と結ばれた瞬間は、なるほど絶頂と呼ぶにふさわしい高揚に違いない。頂点の行く末は下落と決まっている。夢に見たキラキラの生活とまではいかなくとも、日常生活もそれなりに楽しく、不満も少ない――せめて「絶頂」からの落下は緩やかにと人は願うはずだ。
だが世の中には、見事な急降下を描く結婚生活も存在する。埼玉県在住の美術教師・鹿賀とも子さん(仮名・26歳)は「旦那やその家族にはいい感情しか持っていないんですが」と首を傾げながら、唯一困っているという“お金の問題”を話し始めた。

結局、そこは長男である義兄が仕事を休んででも見に行くということで決着しました。正直、『息子(夫)が独身時代に滞納した住民税は門前払いなのに、動物の餌代はふんだんに使うんだな』と思っています。こんな感情にはなりたくないのですが」