仙台市の私立小学校で2021年、担任の女性教師が4年生の児童に対し、荷物を置くロッカールームの使用を禁じた上、児童の名前を書いた段ボール箱を「専用ロッカー」として廊下に置いて使わせていたことがわかった。
保護者は「適切な指導の域を超えている」と訴えている。
保護者によると、児童は21年11月下旬までに、ロッカールームで友達とじゃれあったり、走り回ったりして女性教師に2度注意された。2度目に注意された翌日、児童の名前が書かれた段ボール箱が置かれ、児童は12月上旬頃の授業参観直前までランドセルなどを置いていたという。
児童は女性教師に謝罪したが、その後も「(段ボール箱を)非常用階段に出したら寒いよね」などと言われたという。保護者は学校に対応を求めたが、「担任の指導で見守る」と応じなかったといい、「教師の権力に屈するしかない子供への見せしめだ」と憤る。
学校は女性教師に聞き取り調査を行っており、教頭は取材に「真摯(しんし)に受け止めており、しっかりと経緯を調査していく」と述べた。