小林製薬の「紅麹」問題、摂取後に亡くなった人が4人になりました。
小林製薬の「紅麹」成分が入ったサプリメントを摂取した人に相次ぐ健康被害。小林製薬はきょう、新たに回収命令の対象となっている「紅麹コレステヘルプ」を摂取していた2人が死亡したと発表しました。2人とも腎疾患があり、死亡したのは4人となりました。
小林製薬は死亡との因果関係は調査中としています。
そんな中…。
大吉洋平アナウンサー「午前10時です。大阪市内のこちらのホテルで小林製薬の株主総会が始まりました。一体何が語られるのでしょうか」
総会では冒頭、小林章浩社長が頭を下げ、死亡や健康被害が相次いでいることを謝罪しました。
小林章浩社長「引き続き原因の究明、再発防止策の策定、これに全社をあげて全力で努めたいと考えております」
経緯や状況についても説明がありましたが、株主からは発覚から公表まで2か月以上かかった「対応の遅れ」を批判する声も。
株主「2か月間も医者から電話があったんでしょ。こういう事例があってどうなんですか?その時に動かないと!」
小林章浩社長「大変重く責任を受け止めて…株主様のおっしゃる言葉を受け止めております」
株主「(発言が)軽い」
そして総会の終盤。会社のビジョンについて改めて問われ、社長がこらえきれず涙します。
小林章浩社長「新製品を開発して、世の中に喜んでいただく会社ですので…しっかりと…申し訳ありません」
株主総会後
株主「管理体制がまずいよね。管理がなっていないと思うよ。最後(社長が)泣いちゃったからね。泣いたらもう言いようがない」「発表した時期が遅かったのは事実だから、なんでそんな遅れたのかこういう経緯でと言われたけど、それは改善しようがあったよねと」
小林製薬の紅麹を原材料として使っていた会社も対応に追われています。
滋賀県東近江市にあるパン製造販売店。
パンのカワバタ 川端宏明代表「こちらが回収した紅麹のパンです。表面がこういうピンク色になるんですよ」
30年間、看板メニューとして販売していた食パンに小林製薬の「紅麹」を使用していたため、自主回収する事態となっています。
パンのカワバタ 川端宏明代表「私も驚いたし、お客さんも『え!?』って…。自分のところののれんに泥ぶっかけられた気分ですね」
イベントや予約客に食パン12斤を販売しましたが、いまのところ健康被害は確認されていないということです。
パンのカワバタ 川端宏明代表「安全性が担保されない限り食材を使うことはできないので、非常に悔しい」
小林製薬の紅麹問題、後手後手に回った対応で影響が拡大しています。