事故の瞬間をドライブレコーダーがとらえていた。
住宅街を走行中の車。交差点を通過しようとした次の瞬間、突然、目の前に現れた車と激しく衝突。その衝撃で、相手の車は横転してしまった。
タクシー運転手「あと2秒早く交差点に入っていたら死んでいたかも」
2月22日、埼玉県内の閑静な住宅街を走行していたタクシー。この時、客を乗せて目的地に向かっていたところだった。
前方に見える交差点の信号は青。そして、次の瞬間、右側から飛び出してきた車の側面へ衝突。後部座席に座っていた客は、勢いよく前方へ。助手席に体を打ち付けた。そして運転席のハンドルからエアバッグが飛び出し、事故の激しさが伝わる。
ドライバーは、事前にシートベルトをするよう案内していたが、客はシートベルトをしなかったという。
「すみません、大丈夫ですか」と、ドライバーが安否を確認。すると客は、ぼうぜんとした様子で小さくうなずいた。
被害に遭ったタクシー運転手「頭が真っ白な状態で、お客さん大丈夫ですかと。『大丈夫です』と返答来て、少し安心した」
ドライバーと客に、大きなけがはなかったという。
事故は、どのようにして起きたのか。
タクシーが交差点を通過しようとしていたところ、赤信号側の道路からワゴン車がノーブレーキで飛び出し、タクシーと衝突。その衝撃でワゴン車は横転してしまい、タクシーの車両は全損になったという。
被害に遭ったタクシー運転手「警察にドラレコを確認してもらい、僕の過失はなかったと証明された。やじ馬が集まって、僕が悪い感じに現場はなっていた」
タクシードライバーによると、横転した車の運転手は周囲の人の助けもあり、脱出。大きなけがもなかったという。
信号無視をしたドライバーは30代くらいの女性だったといい、「ぼーっとしていた」と事故のあと話していたという。
被害に遭ったタクシー運転手「あれだけの大事故で、死人・けが人がいなかったのが不幸中の幸い」