福岡市東区の私立博多女子中で、2月に行われた公立高校入試の願書が学校側のミスで期限内に提出できず、生徒3人が受験できなかった問題で、全学年を対象にした保護者説明会が2日、同中で開かれた。
同中によると、3人が受験を希望していたのは、古賀市、福津市、新宮町で組織する一部事務組合が運営する古賀竟成館(きょうせいかん)高校(古賀市)。願書の提出期限は2月16日正午だったが、チェックミスで同20日が締め切りだったほかの公立高校と混同し、期限内に提出できなかった。
保護者説明会は午後6時から非公開で開かれ、約1時間半に及んだ。参加した保護者によると、校長や教頭らが謝罪し、ミスが起きた経緯や再発防止策について説明。保護者からは、受験できなかった生徒への対応や、在校生へのケアなどに関する質問が出されたという。
3年生の保護者の女性(48)は「娘の同級生に進路を絶たれた子がいると思うと、いたたまれない」と話した。