2月20日に20代女性に対する準強姦容疑で逮捕された映画監督の榊英雄容疑者(53)が3月11日、別の女性に対する準強姦容疑で逮捕された。容疑は’15年3月19日午後6時ごろ、東京都港区のマンションの一室で、演技指導の名目で、当時20代の女性にわいせつな行為をした疑いだ。
ボサボサの髪で報道陣の前に姿を現した彼は、送検されていくときに、後部シートの中央で静かに目を閉じていた。再逮捕の容疑に関して榊容疑者は黙秘しているという。
「当時、女性は榊容疑者が監督を務めた映画への出演が決まっていたそうです。そのための打ち合わせで現場マンションに呼び出され『初めての映画出演は不安だろうから練習しよう』などと言われて被害に遭ったということでした」(社会部記者)
被害者女性は「その時は、榊容疑者が監督として指導してくれると信じて疑わず、抵抗すると駄目な女優とされ、女優として生きていくことが難しいと思った」と話している。
さらにこれまで被害を訴えなかった理由については、「映画の世界でどんな報復をされるかわからず、女優としての未来が消えてしまう、女優として生きていくことが難しくなるという思いがあって、被害を封印してきた」と語っていたという。榊容疑者の犯行が映画の現場における監督と女優という、きわめて優越的な地位を利用して行われてきた卑劣なものであることを裏付ける証言だ。
「2月に逮捕されたときの容疑は’16年5月に、やはりマンションの一室に当時20代の女性を演技指導と称して連れ込み『タトゥーがあったら大変だから裸を確認したい』と服を脱がせてわいせつな行為を働いたものでした。
警視庁は複数の女性から被害届を受理しており、昨年7月には榊容疑者の自宅を家宅捜索して押収したSDカードなどから、複数の女性の50点以上のわいせつ動画が見つかっています。今回の被害者女性はその動画の中に犯行の様子を映したものがあったことから被害が発覚、1月に被害届を受理したそうです」(同前)
榊容疑者の性加害疑惑に関しては『週刊文春』が’22年3月に被害に遭った女優ら8人の告発を報じていた。当時、榊容疑者は疑惑について否定していたものの、佐津川愛美主演で性被害を描いた『蜜月』や、安田顕、山田裕貴W主演の『ハザードランプ』など、監督した映画2本が直前になって公開中止となっていた。この件は、さらにその後も映画監督やプロデューサーらの性加害の告発が続くきっかけともなった。
「’22年に報じられた内容を見ると、榊容疑者は飲みに誘った後に強引に暗がりに連れ込んで行為におよぶなど、きわめて日常的に多くの女性たちに性加害行為を働いていたと思われます。実際に昨年の春から最初に立件された以外の女性たちも、警察から事情を聴かれているようです。まだまだ立件されるのではないでしょうか」(同前)
今回の再逮捕の容疑についても黙秘しているという榊容疑者。彼が自らの罪と向き合う日はくるのだろうか。

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