千葉県警は2023年に県内の警察署や交番に届けられた拾得物の状況をまとめた。1000万円を超える現金のほか、ワニガメやヘビなどもあった。受理件数は93万2561件(前年比12万4963件増)で、現在の形式で統計を取り始めた19年以降、最多だった。
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県警会計課によると、拾得物のうち現金は計約10億6685万円(前年比約1億975万円増)。100万円を超える高額な現金の拾得も32件あった。最高額の約1263万円は、路上に置き忘れていた現金入りのかばんを拾ったというケースで、届けられた日に持ち主の元に返還されたという。
拾得物には、体長65~80センチのワニガメ2匹の他、カリフォルニアキングスネーク1匹などがあった。
一方、落とし主が届け出る遺失物の受理件数も24万891件(同1万4038件増)で19年以降最多で、現金は約18億9718万円(同約1億4618万円増)となった。最も多かったのがキャッシュカード類の11万1766点(19・5%)で、財布5万8316点(10・2%)、健康保険証類4万8795点(8・5%)と続いた。
県警は「落とし物を拾ったら、早めに届け出てほしい」と呼び掛けている。【林帆南】