岐阜県飛騨市で13日午後、水力発電所の建設現場で56歳の男性作業員が重さ1.8トンの鋼材の下敷きになり、死亡しました。 13日午後4時前、飛騨市宮川町落合の坂上ダムの近くで、水力発電所の建設作業をしていた男性が鋼材に挟まれたと消防に通報がありました。 事故にあったのは飛騨市の建設会社の社員・中塲彰さん(なかば・あきら 56)で、病院に搬送されましたが全身を強く打って死亡しました。

警察によりますと、中場さんは地面を掘り進める作業で地上から20mほどの深さの場所にいて、3mほど上から落下した鋼材の下敷きになったということです。 鋼材はH型で高さ2m、長さ9m、重さが1.8トンあり、掘っていた穴の壁が崩れないよう、周囲に設置された鉄板を補強するためにボルトで固定されていました。 また、落下した鋼材の上で作業をしていた50代の男性も足を骨折し、重傷を負いました。 警察は当時の状況を聞き取るなどして、業務上過失致死の疑いも視野に事故の原因を調べています。