「ナンパ目的で後ろから近づきハグしたもので、強制わいせつが成立するような行為はしていません」
こう主張して弁護側は起訴内容を否定した。
2月19日に東京地裁で行われた、強制わいせつ致傷などの罪にとわれている北畠亜都夢(あとむ)被告(27)の初公判。北畠被告は、昨年1月から3月にかけ20代の複数の女性に背後から抱きつきケガを負わせたとされる。検察側が「わざわざひと気のないところで犯行に及んだ」と主張したのに対し、弁護側は冒頭の通り起訴内容を否定した。
『FRIDAYデジタル』は昨年4月10日配信の記事で、北畠被告が犯したとされる事件を詳しく報じている。再録して、複数の女性が被害となったトラブルの経緯や北畠被告の意外な素顔を振り返りたい(内容は一部修正しています)――。
「キャー!!!」
深夜の住宅街に若い女性の悲鳴が響く。驚いた男はその場から逃走。女性はスグに近くの交番へ被害を報告した。
昨年4月7日、警視庁世田谷署は同区下馬に住むモデルの北畠被告を強制わいせつ致傷の疑いで逮捕したと発表した。北畠被告は3月13日の深夜0時過ぎ、世田谷区内の駅から帰宅途中の20代女性を尾行。女性がひと気のない路地に入ったところ、路上でいきなり後ろから抱きつき身体を触ったとされる。
「ハァハァと荒い息づかいで、無言で犯行に及んだそうです。女性は抵抗してしゃがんだ際に右ヒザを負傷するなど、全治約7日のケガを負いました。女性のあげた悲鳴の大きさに驚いた北畠被告は、その場から走って逃げたそうです。しかし防犯カメラの映像から逮捕にいたったとか。警察の調べに対し『黙秘します』と話していました」(全国紙社会部記者)
北畠被告は、テレビ出演歴もある有名なモデルだ。
「大阪府出身の北畠被告は、実家が相当の資産家で子供の頃から乗馬やサーフィンを趣味にしていたそうです。学生時代から、強豪校のサッカー選手として知られていました。大学では4年時に学内の『アシスト王』に選ばれています。
YouTubeでは自身のことをこう紹介していました。〈スポーツには自信があります。サッカーは高校、大学と『スポーツ特待』で行くレベルです。オーストラリアでもサッカーをしていました〉と。本人によれば、オーストラリアではプロとしてプレーしていたようです」(スポーツ紙芸能担当記者)
北畠被告が女性へのわいせつの疑いで逮捕されるのは、今回が初めてではない。
「昨年2月にも、世田谷区内の路上で別の20代女性に抱きつき逮捕されています。当時は『間違いありません』と容疑を認めていましたが処分保留に。北畠被告は2度目の逮捕となったんです。
付近では同様の被害が、複数寄せられていました。いずれの女性にも共通しているのが、被害にあった時にスカートを履いていたことだとか。警視庁は北畠被告に余罪の可能性もあるとみて、捜査を進めていました」(前出・社会部記者)
モデルとしてスポーツ選手として、華やかな経歴を持っていた北畠被告。「ナンパ目的のハグ」で強制わいせつに当たらないという主張は、法廷で認められるのだろうか。