大阪府知事や大阪市長を務めた弁護士の橋下徹氏が21日、X(旧ツイッター)を更新。大阪・関西万博のトイレの一部について2億円かかるなどと指摘されている件について吉村洋文大阪府知事が説明した投稿に対し、私見を述べた。
この日、吉村氏は自身のXで「万博トイレ2億円!について説明します。まず小さいトイレでなく大規模トイレです。2箇所あり、平米単価は77万円と64万円です。建設物価調査会の調査では21~22年の公共トイレ施設の平米単価は98万円ですこのトイレは若手建築家256点の中から公募で選ばれました。若手建築家が魂を込めたトイレです」などと記述。「2億円のものではないですが、万博トイレに挑戦する若手建築家が取材されています。万博の意義を考え、若手建築家が挑戦しています。ぼくはここにこそ意義があると思っています。将来、ここから世界的建築家が誕生するかもしれません。そんな挑戦の機会があっていいと思います」などともポストし、万博のトイレに取り組む若手建築家を報じたNHKの記事を紹介し添付していた。
橋下氏は、この吉村氏の投稿を引用。「万博トイレが6ヶ月で廃棄するなら、一般の公衆トイレと単価比較するとコスト的には圧倒的に高くなってしまう。コスト論ではなく意義を!」とぴしゃりと指摘した。
一部で2億円トイレの件が報じられると、斎藤健経済産業相は20日「便器が数十個設置される大規模な設備で、一般的な公衆トイレの建設費用と比べて取り立てて高額であるとは言えない」などと説明。自見英子万博相も「便器が50から60個設置をされる大規模な公衆トイレ施設だ」などと話していた。