いい年こいた暴力団幹部が、離れて住む81歳の母親や同居の女まで使ってシャブの密売を繰り返していた。
ASKAと女性「夜な夜な動物のような音」…近隣住民が証言(2014年)
警視庁薬物銃器対策課と赤羽署、石川県警の合同捜査本部は26日、覚醒剤を販売したとして、住吉会幸平一家傘下の組幹部で無職の横田信裕容疑者(55)を覚醒剤取締法違反(営利目的譲渡)の疑いで再逮捕した。
横田容疑者は神奈川県秦野市に住む実母(81)や、東京都練馬区の住宅で同居する女(62)、幸平一家系の組員の男(50)らと密売組織を結成。密売人に違法薬物を卸したり、顧客に直接販売していたという。
「別の薬物事件で逮捕した男を調べたところ、横田らの密売グループにたどりついた。横田の自宅からは覚醒剤約222グラム(末端価格約1370万円)、大麻約162グラム(同約97万円)、合成麻薬MDMA2692錠(同約1615万円)の違法薬物が見つかった。密売グループは少なくとも2022年1月から違法薬物の密売を繰り返していた。横田がクスリ絡みで逮捕されるのはこれが5回目です」(捜査事情通)
今回の逮捕容疑は昨年7月、都内からレターパックで覚醒剤のフェニルメチルアミノプロパン塩酸塩を含む結晶約1グラムを沖縄県の男性(当時37)に送り、代金3万円を受け取ったというもの。
「横田が密売グループの主導役として母親や同居の女に指示し、違法薬物を郵送したり、直接顧客に手渡していた。母親はもっぱら息子に頼まれて顧客にクスリをデリバリーする役割を担っていたようです。母親に加え、横田と同居していた女も昨年10月、覚醒剤取締法違反罪で逮捕、起訴されています」(捜査事情通)
■かわいい息子のために
81歳の母親は息子のシャブ取引を手伝った経緯について、「覚醒剤を売るのは悪いことだと知っていたが、信裕はそれで生活していた。ダメだと分かっていたが、かわいい信裕のためにやりました」と供述しているという。
計3000万円相当の違法薬物が押収され、密売グループのアジトとなっていた横田容疑者の自宅付近は、保育園や小中学校が立ち並ぶ閑静な住宅地だった。
「最近、この辺りには新しい家がたくさん建っているので、どんな人が引っ越してきたのかは分かりません。怪しそうな男女を見たことはありません」(近隣住民)
「横田一家」はどこにでもいる普通の家族のようにふるまいながら、密売で生計を立てていたのだろうか。
55歳になった息子かわいさにシャブの密売を手伝う母親の親バカぶりもどうかしているが、後期高齢者の母親を犯罪に巻き込み、拘置所送りにさせた息子は親不孝の極みだ。