来月ラストランを迎える人気のSL列車の切符が、相次いで高値で転売されていることが分かりました。
勢いよく煙を吹きながら、九州の大地を力強く駆け抜ける「SL人吉」。作られたのは1922年、国内で走る最も古いSLです。
人気アニメ「鬼滅の刃」に登場するSLのモデルとも言われ、最近では鉄道ファンだけでなく、アニメを見た多くの人からも人気を集めていました。
しかし、車体の老朽化にはあらがえず、来月23日で引退します。
ラストランまで1カ月となった23日には、SL人吉に乗るために必要な指定席券が全国の駅の窓口やインターネットで一斉に発売されました。
指定席券はわずか数秒で完売。窓口に並んだ人の多くが涙をのみました。
ところが、その指定席券がインターネットのオークションサイトに何枚も出品されていることが判明しました。転売です。
中には、1680円の指定席券が15万円を超える価格で落札されていたものもあります。
購入できなかった鉄道ファンからは、次のような声が聞かれました。
JR各社はこれまでも記念切符を販売する際などに転売をしないよう呼び掛けてきましたが、対策は難しいのが現状です。
(「グッド!モーニング」2024年2月29日放送分より)