長野、愛知両県警の合同捜査本部と宮城県警は1日、長野県宮田村で2020年に同じ組織の暴力団幹部に発砲して重傷を負わせたとして、殺人未遂容疑で指定暴力団絆会幹部の金沢成樹こと金成行(きんしげゆき)容疑者(55)を仙台市内で逮捕した。同容疑者は先日、死去した桐島聡容疑者を名乗る男の横に掲載されていた指名手配犯で、犇妖膰果瓩箸覆辰寝椎柔がある。
長野県警によると「似た人物を見かけた」と匿名の情報提供がフリーダイヤルであったという。仙台市のアパートに1人でいたところを警察が包囲。閃光弾を使用しての大トリ物となった。そこまで厳戒態勢で臨んだのも金容疑者が2020年に暴力団関係者とみられる男性のわき腹を撃って、殺害しようとした疑いで、拳銃を所持している可能性があったからだ。
金容疑者は、警察庁が作成した「警察庁指定重要指名手配」の9人が並ぶポスターで、桐島聡容疑者の隣に顔が載っていた。
桐島容疑者は1974~75年にかけての連続企業爆破事件の一つに関与したとして、爆発物取締罰則違反容疑で指名手配されていた過激派「東アジア反日武装戦線」のメンバー。50年近く逃亡していたが先月25日、末期がんで死を悟ったのか、「最期は本名で迎えたい」と自ら名乗り出た。警視庁が神奈川・鎌倉市内の病院で確保したが、直後に死亡する衝撃の結末を迎えていた。
桐島容疑者とみられる男の身柄拘束や死亡は大きなニュースとなり、メディアには重要指名手配ポスターの桐島容疑者の顔が何度も映し出された。全国の人が日本各地に貼ってあるポスターを見るようになった。その影響で隣に位置する金容疑者について犇妖臍錣領戮凌有瓩蛤毒Ъ韻気譴襪茲Δ砲覆辰燭茲Δ澄
元暴力団関係者は「金容疑者の手配写真は2017年撮影なので現在の容姿とそれほど変わりません。またヤクザの指名手配犯は支援を受けて生活し、こそこそと整形や変装をしないはずなので、顔が分かりやすかったかもしれません」と指摘する。
また、金容疑者は近年、一部で名前が浮上していた。昨年5月、神戸市でラーメン店を経営していた山口組傘下組織の組長が射殺された事件で、防犯カメラに写っていた人物が金容疑者に似ていると複数のメディアが報じたからだ。
「細面で身長170センチ前後という点が似ていたといわれています。しかし、防犯カメラの人物は見るからに若い。金容疑者は55歳で、実物は中肉で顔はがっしりとしているそう。それに、指名手配中に爛蕁璽瓮鸛板広瓩鮗融Δ垢襪箸六廚┐泙擦鵝廖米院
早速、警察庁や長野県警は金容疑者を逮捕したとして、「ご協力ありがとうございました」と重要指名手配のポスターから外された。
指名手配ポスターには懸賞金(捜査特別報奨金)がかかっている六本木クラブ襲撃の見立真一容疑者ほか5人のバージョンもあり、さらにポスターが認知され、芋づる式に他の手配犯の摘発につながるかもしれない。