婚活女性の中には、「安定した暮らしがしたい」からと男性の年収、職業をチェックして選ぶ人もしばしば。

しかし、大手企業勤務で高収入の男性と結婚したからといって、理想の結婚生活が送れるとは限らないようです……。

本記事では、ハイスペックな男性と結婚したものの、結婚後に「こんなはずじゃなかった」と後悔している女性から、話を聞きました。

◆理想の結婚相手は「大手企業で働く人」

東京都在住の恵子さん(仮名・31歳/専業主婦)は、もともと中小企業で働く会社員。しかし、あまり業績が良くなく「安定した暮らしをしたいから、大手企業で働く人と結婚したい!」と考えるようになったそうです。

そんな時に、友人の誘いで参加した合コンで出会ったのは大手企業で働く今の夫。

恵子さんの好みのタイプではなく、見た目はややぽっちゃり気味。そのため、出会った頃は「タイプじゃない」と恋愛対象として見ていなかったと言います。

しかし、彼の積極的なアプローチに負けて交際をスタートさせたと言います。

◆幸せになれると信じていたのに……

夫は地方出身で恵子さんより2歳年下。就職後に都内の職場へ転勤となり、1人暮らしをしたそうです。

1人暮らしをしていた場所は決して広くはないものの、表参道の近く。どうやら会社から家賃補助を多くもらっているため、十分に賄えているとのことでした。

その上、話を聞くと家賃補助のみならず、社員旅行も複数の希望エリアから選べる(海外、国内など旅行先も豊富)など福利厚生は充実。

一方の恵子さんの職場はというと、職場の経営が傾き、数年前に社員旅行が廃止に。それゆえ、手厚い福利厚生は恵子さんからは眩しく見えて「彼と結婚したら、末永く安心して暮らせそう」と思い、プロポーズもすんなりと受けたといいます。

◆家事・育児に非協力的な夫

結婚して1年が過ぎた頃、恵子さんは妊娠。しかし、つわりで倒れ込む恵子さんがいるにも関わらず、夫は仕事が忙しくてなかなか家に戻らない生活が続きました。

結局、恵子さんは実家に戻って、母親に看病してもらうことに。

出産後も夫は家事・育児には非協力的で、家にいる時間はほどんどなかったそうです。

幸い、恵子さんは実家の近くに住んでいたため、母親から助けを受けられたそう。「もし、実家が遠かったらと思うとワンオペ地獄だったと思うので、本当にゾッとします」と、恵子さんは語ります。

そこから1年後、恵子さん夫婦はローンを組んで一軒家を購入。家の頭金の一部は、恵子さんの母親と、夫の両親がそれぞれ工面してくれたと言います。

◆出産後に、まさかの転勤宣告

そこから、さらに1年が過ぎた頃、夫は会社から転勤を告げられたそうです。

結婚した頃は、確か「転勤するか否か、転勤の希望先は、会社に申告できる」と彼は言っていたはず。恵子さんは不審に思ってそのことを伝えると、夫は「一応、転勤の希望は伝えられるけど、必ずしも希望通りになるとは限らない」と一言。

夫の話によると、出世コースの男性はいろいろな現場で経験を積む必要があるため、3~4年おきに転勤するケースが多いそうです。

夫自身も最初は「家族のためにも、転勤しない方がいいかもしれない」と思っていたものの、同僚がどんどん出世する姿を見ていくにつれ、いてもたってもいられなくなったとのこと。夫の話を聞き、もしかしたら「自分から転勤したい」と申告したのかもしれないと、恵子さんは言います。

思い起こせば、家を建ててから恵子さんの母親が頻繁に顔を出すようになりました。孫の顔を見たいということもあったのかもしれませんが「頭金の一部を出した」「近くに住んでいる」という想いもあったのでしょう……。

どうやら、当たり前のように家に来る母親の姿に、夫はあまりいい顔をしていなかったのだとか。もしかしたら「居場所がない」と感じた夫は、自ら単身赴任の道を選んだのかもしれません。