ラブホテルを利用するのは、恋人同士や夫婦に限らない。不倫や浮気、肉体関係のみという人もいる。鈴本紗名さん(20代・仮名)は、大学生時代に深夜のラブホで清掃業務のアルバイトをしていたが、そこで「知りたくもなかった現実を知ってしまった」とか。いったい、何があったのか?
◆ラブホでバイト中の唯一の楽しみ

清掃で入った部屋のベッドやバスルームが排泄物まみれになっていたことや、プレイの一貫なのか廊下で裸の男女に遭遇してしまったことなど、珍ハプニングも多かったというが「あの事件さえなければ、楽しかったんですけどね」と苦笑いする。

「深夜で時給が良くて、スッピンでも働ける。従業員も年配の人が多かったので、バイトの前後でお茶をしたり飲みに行ったりなどの煩わしい付き合いがないのも良かったですね」

紗名さんの業務内容は、基本的には客が使い終わった部屋の掃除のみ。唯一の楽しみは、「監視カメラのモニターでコトを終えたカップルを眺めること」だったという。

紗名さんは、その後もアルバイトを続けたそうだが、「親友と5回、それ以外の女性とも10回以上利用しているのを見ました」と当時を振り返る。

「いろんな女とラブホに来ている元彼もクズですが、親友に『いま彼氏いる?』『カラダの関係の人とかいないよね?』と聞いても『いない』と答えるばかりで。『私に何か隠し事はない?』と聞きましたが、『あるわけない!』と言われてしまいました。男も女も怖いですよ、本当に。知りたくなかったことを知ってしまった」

親友に嘘をつかれたことに大きなショックを受けた。これ以上は2人の姿を見たくないと思い、ラブホのバイトを辞めて、親友とも距離を置いた。この事件の後は、しばらく人間不信になってしまったそうだ。