日本気象協会が観測したデータによりますと、東京都内では、2月下旬にスギ花粉がピークに突入しました。西から雨雲が迫っていて、今夜は関東も広く雨が降りますが、明日朝にはやむ見込みです。雨上がりで3月スタート。各地で花粉が「非常に多く」飛散する日が増えるでしょう。
東京都内 2月下旬にスギ花粉の最盛期に突入
日本気象協会が観測したデータによりますと、東京都内では、2月下旬にスギ花粉がピークに突入しました。

<日本気象協会の観測 東京・千代田区>2月25日 85.8個/cm2日2月26日 333.9個/cm2日東京都内を含む関東南部では、早い所では2月中旬からスギ花粉の飛散がピーク入りと言える状況となっています。
3月は各地でスギ花粉がピーク

花粉症の方は、万全な花粉対策が欠かせない日が続くでしょう。スギ花粉のピークは、九州と中国地方は3月上旬にかけて、四国や近畿、東海、北陸は3月中旬にかけて、関東や東北南部は3月下旬にかけてとなりそうです。スギ花粉が落ち着いてくると、次はヒノキ花粉がピークに入ります。スギに反応が出る方はヒノキに反応が出る方が多く、4月中旬頃にかけて花粉に注意が必要です。
明日から3月スタート 1日~3日の天気

今日29日午後は、西日本から東日本は広く雨が降るでしょう。関東は今夜から明日1日朝にかけて、沿岸部を中心に一時雨や風が強まりそうです。明日1日は次第に冬型の気圧配置に変わって、日本付近は冬の天気分布となりそうです。日本海側は雪や雨が降り、太平洋側は広く晴れるでしょう。北陸から北は大雪や吹雪に注意してください。上空に寒気が流れ込む2日は、晴れる太平洋側も風がかなり冷たく感じられそうです。真冬のような寒さが戻りますので、暖かい服装を心がけると良いでしょう。明日1日から天気が回復するとともに、花粉が「非常に多く」飛散する日が続きます。外出の際は、眼鏡をしたり、サイズの合うマスクを使ったりして、できるだけ体内に花粉が入らないように、対策を心がけましょう。
花粉が多く飛ぶ時間帯は?

花粉が多くなる時間帯は、その日の気象条件によって変わりますが、都市部の場合、一般的には「昼前後」と「日没後」に多くなるといわれています。これは早朝、日の出とともに雄花が開き、放出された花粉が風に乗って都市部にやってくるタイミングが「正午ごろ」であること、そして日中、上空高くまで舞い上がった花粉は日没のタイミングで地表付近まで降りてくるためと考えられています。