1月26日深夜に放送された『朝まで生テレビ!』(テレビ朝日系)に出演した、日本維新の会・音喜多駿参院議員の発言が注目を集めている。
それは番組終盤、「若者はなぜ政治に興味を持たないか」が話題となったときだった。司会の田原総一朗氏に話を振られた音喜多氏は「それは、政治の話がおもしろくないからですよ」と話し始めた。続けて
「たとえば、この番組はおもしろくないんですよ。10代、20代が観ておもしろいと思うか。それは、みんな話をさえぎるからですよ。みんな、人の話を聞かないで、怒鳴り合って、ワーワーやってる」
と、持論を展開。ここで田原氏が「まったく違うと思う!」と割り込むと「いやいや、そうだと思いますよ」と反論。さらに
「怖いわけですよ。ワーワーやって、(机を)バーンとやってるのが。もっとフレンドリーにいかないと。田原さん、思いがあるのはわかるんですけど、やっぱり人の話を最後まで聞くとか、丁寧に対応するとか、政治の世界にはないわけですよ。この番組にもないわけですよ」
と主張した。これに対し、SNSでは
《音喜多さんよく言った 田原総一朗は自分が都合悪いと人の話し横切るだけ 他局で映画でも放送されてたら、こんな番組なんて見ないよ》
《音喜多議員も色々言われてる人だけど、これに関しては、よくぞ言ったなw》
《音喜多駿氏をまったく支持していませんが、田原氏が話をさえぎって話すから番組が楽しくないという意見は同意します》
《てかなんで音喜多なんかが言う前に誰も言わない? まああんな番組もう見る価値ないから見ないに限るよ》
など、音喜多氏の発言に賛同する意見が多数みられた。
番組終了直後の27日朝7時過ぎ、音喜多氏は自身のXを更新。「-ついに出禁か?!『朝まで生テレビ』最大のタブーに突っ込んでみた-」と題して
《「朝生」というのはそういう番組だとわかってはいるのですが、肝心なところでカットインが続いてなかなか大事な話を続けさせてもらえず。4時くらいまで頑張ってはみたものの、フラストレーションも頂点に達し、さすがに思いました。これはアカンと。限界だと》
と、“最大のタブー”にふれた経緯を説明。
《もちろんバランスの問題で、相手の発言を制圧しあうほど喧々諤々の激論を見せるのがときに大事なこともあるでしょう。でも、最初から最後までそういう罵りあいの討論じゃ、若い人が興味を持つなんて難しいですよね。
と、言いたいことを言わせてもらい、たいへん失礼いたしました。しかしながら、出演者の方々の意見は大変勉強になりました。また、そんな発言をした若輩者に笑顔で対応してくださる田原総一朗さんの懐の深さに、改めて敬意を表します》
とつづった。
「田原氏は現在89歳。『朝生』では1987年の放送開始以来、ずっと司会を続けています。番組の激論スタイルで人気を博しましたが、近年は田原氏の“暴走”が目立ち、批判も多い。2022年末の放送では、たかまつなな氏の発言をさえぎり『だったら、日本から出て行け!この国に絶望的だったら出てきゃいい』と声を荒らげ、大炎上。2023年10月には国民民主党の玉木雄一郎代表の発言中に『うるさい! 黙れ!』とブチ切れ、話題となりました」(週刊誌記者)
「激論」と「言い争い」を、はき違えてはいないだろうか――。