2024年は年明け早々、暗いニュースが続いている。元日には能登半島地震が発生し、翌2日には羽田空港でJAL機と海上保安庁の航空機が滑走路上で衝突する事故が起きた。さらに翌3日には、北九州随一の繁華街で大規模火災が発生した。
【写真】消防車も多数出動し、騒然となった現場。炎、煙が激しく立ち上る様子も。 3日14時過ぎ、福岡県北九州市小倉北区魚町一丁目の「鳥町食道街」から出火。火は燃え広がり、食道街全体を覆い尽くす勢いとなった。火事の現場はJR小倉駅から歩いて数分の場所にある。北九州市随一の繁華街だ。

吹き上がる灰色の煙を呆然と見上げていた50代の男性は次のように語った。「鳥町食道街には子供の頃から親に連れて行ってもらっていた有名な中華料理屋がある。つい先日も行ったばっかりなんです。あの店まで燃えてしまったようで、残念で仕方ありません」 同食道街で日本酒バー「和るkizuna」を経営する熊谷光輝さんはこう話す。「店は今日(3日)の18時半からオープンの予定でした。いつも16時には店に入って仕込みを始めます。そんなつもりで店に向かっている最中に友人から“大丈夫か”との連絡が入りました。15時くらいだったと思います。その時、初めて鳥町食道街で火事が起こっていることを知りました」 急いで店に向かったが、すでに消防と警察の規制線が張られており、店に近づくことはできなかった。「最初は規制されている区域もかなり狭かったので、大丈夫かなと思っていたのですが、あっという間に燃え広がったようで、すぐに現場から半径100メートルくらいまで規制区域が広がりました。どうやらうちの店もダメみたいです」(熊谷さん)2022年にも2回、大きな火事が 時々「ボンッ、ボンッ」と何かが爆発するような音が響くなか、火の勢いは止まらなかった。「オープンしてから1年半の新しい店です。これからという時期にこんなことになってしまって大変残念ですが、起こってしまったことは仕方ありません。すべてが落ち着いたら、次に向かって行動するだけです」(熊谷さん) 今回火事の現場となった鳥町食道街から直線距離で400メートルほどの場所に、九州の台所と言われる「旦過市場」がある。ここは2022年に2回、大きな火事を出した。地元住民は肩を落として次のように語った。「小倉の繁華街は古い建物が多いから、火事になると延焼が怖い。旦過市場も大きな被害を出したし、今度は鳥町食道街。地元の大切な物が燃えてしまうのは大変悲しい」
3日14時過ぎ、福岡県北九州市小倉北区魚町一丁目の「鳥町食道街」から出火。火は燃え広がり、食道街全体を覆い尽くす勢いとなった。火事の現場はJR小倉駅から歩いて数分の場所にある。北九州市随一の繁華街だ。
吹き上がる灰色の煙を呆然と見上げていた50代の男性は次のように語った。
「鳥町食道街には子供の頃から親に連れて行ってもらっていた有名な中華料理屋がある。つい先日も行ったばっかりなんです。あの店まで燃えてしまったようで、残念で仕方ありません」
同食道街で日本酒バー「和るkizuna」を経営する熊谷光輝さんはこう話す。
「店は今日(3日)の18時半からオープンの予定でした。いつも16時には店に入って仕込みを始めます。そんなつもりで店に向かっている最中に友人から“大丈夫か”との連絡が入りました。15時くらいだったと思います。その時、初めて鳥町食道街で火事が起こっていることを知りました」
急いで店に向かったが、すでに消防と警察の規制線が張られており、店に近づくことはできなかった。
「最初は規制されている区域もかなり狭かったので、大丈夫かなと思っていたのですが、あっという間に燃え広がったようで、すぐに現場から半径100メートルくらいまで規制区域が広がりました。どうやらうちの店もダメみたいです」(熊谷さん)
時々「ボンッ、ボンッ」と何かが爆発するような音が響くなか、火の勢いは止まらなかった。
「オープンしてから1年半の新しい店です。これからという時期にこんなことになってしまって大変残念ですが、起こってしまったことは仕方ありません。すべてが落ち着いたら、次に向かって行動するだけです」(熊谷さん)
今回火事の現場となった鳥町食道街から直線距離で400メートルほどの場所に、九州の台所と言われる「旦過市場」がある。ここは2022年に2回、大きな火事を出した。地元住民は肩を落として次のように語った。
「小倉の繁華街は古い建物が多いから、火事になると延焼が怖い。旦過市場も大きな被害を出したし、今度は鳥町食道街。地元の大切な物が燃えてしまうのは大変悲しい」