ホストクラブでのいわゆる「売掛金」の支払いをめぐるトラブルが相次ぐなか、悪質な法令違反があったとして、東京・新宿のホストクラブ2店舗とメンズコンセプトカフェ1店舗が営業停止命令の行政処分を受けたことがわかりました。
新宿区歌舞伎町などのホストクラブにおいては、悪質なホストが「売掛金」を回収するため女性に売春行為をさせるなどのトラブルが相次いでいます。
警視庁によりますと、悪質な法令違反があったとして、東京都の公安委員会が今月26日、歌舞伎町のホストクラブ2店舗「DEJAVU」「CROWN」と、メンズコンセプトカフェ「カフェプリンス-TOKYO-」のあわせて3店舗に「営業停止」の行政処分を出したことがわかりました。
「DEJAVU」では去年8月、帰ろうとした女性客に対して「飲まないと帰れない」などと言って引き止め、近くのATMで現金85万円を引き出させて支払わせるなど、東京都のぼったくり防止条例での違反行為が確認されたということです。
警視庁によりますと、東京都のぼったくり防止条例を適用し、ホストクラブが「営業停止」となるのは初めてだということです。
また、「CROWN」では去年3月、18歳未満の少女を店に立ち入らせた風営法の違反行為が確認され、系列のメンズコンセプトカフェでも同様の違反行為が確認されたということです。
3店舗は来月2日から、▼「DEJAVU」は4月21日まで、▼「CROWN」と、▼「カフェプリンス-TOKYO-」は5月31日まで営業停止となります。
警視庁は「違法行為が確認されれば、悪質なホストクラブや風俗店に対して、摘発とあわせて行政処分も検討していく」としています。