2019年の京都アニメーション放火殺人事件で、妻を亡くした遺族が、殺人罪などに問われ、1審・京都地裁で死刑判決を受けた青葉真司被告(45)と大阪拘置所(大阪市都島区)で29日に面会したことを明らかにした。
遺族は京アニの看板アニメーターだった寺脇晶子さん(ペンネーム・池田晶子さん、当時44歳)の夫(51)。面会で被告に対し「うちは(小学生の)子どもが残された」と伝えると、被告は無言で深々と頭を下げ、公判では遺族を傷つける発言をしないよう気を使っていたという趣旨の説明をしたという。
夫は報道陣に対し、面会を申し入れた理由について「死刑判決を受け、36人の命をどう考えているのか確認したかった」と語った。夫は30日午前も被告と面会した。
被告側は25日の1審判決を不服とし、26日に控訴している。